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ダイレクトマウントブレーキ搭載のピュアレーシングバイクFR
ダイレクトマウントブレーキが初めてという方のために、メンテ方法や普通のキャリパーとの違いを紹介いたします。
ついに!Fシリーズがモデルチェンジされ…
” FR ” シリーズがリリースされました!
FR3 size:540 color:Matte carbon
ついにミドルグレードにまで、最高峰のカーボン加工技術 ” TeXtreme(テクストリーム) “の波が!これは買いですね~!
Fシリーズがさらなる進化を遂げ、たくさん変更点がありますが、なんといってもBB下にダイレクトマウントブレーキが搭載されたことが1番のトピックスではないでしょうか?(カーボンフレームのみ)
”ダイレクトマウントブレーキ” といえば、エアロ効果が期待されるということでエアロロードにアッセンブルされるのがセオリーですが…
FRはエアロ効果を狙ったものではないようです!?
今回は、ダイレクトマウントブレーキに着目していきます。
ダイレクトマウントってナニがいいの?
まずは、ダイレクトマウントブレーキの特徴を探してみます。(シマノ製品の場合)
<キャリパーブレーキ> <ダイレクトマウントブレーキ>
大きな特徴は、2点のボルトで取付します。右図は、リアのBB下用。フロント用のブレーキも別で作られています。
シマノのブレーキは、アームが2分割構造。ボディに使われる材料を少なくして軽量化、メンテナンス性の向上にも役立っています。
2つのボディをつなぎとめるバネ。このバネで、ブレーキが作動する仕組みになってます。
取付出来るのは、専用設計フレームのみです。
最近だと、フロントだけダイレクトマウントだったり、前後ともにフロント用のダイレクトマウントを取付たり、他メーカーさまざまで工夫がなされています。
FELTのAR、FRでは、フロントがキャリパー、リアがBB下のダイレクトマウントを採用しています。
デメリット
① メンテナンス性
シートステーに付いているブレーキと比べ、調整しづらいです。ただ調整方法は変わらずですので、ご心配入りません。
車体を裏返してメンテするとやりやすいですよ!
② タイヤの巻き上げによる泥ハネで、汚れてしまう。
地面に一番近い部分というところで、仕方がないです。コマメな手入れが必要です。
メリット
① 2本のボルトで取り付けするので剛性が上がり、カチッとしたレバータッチになる。
② BB下に取り付けることで、ブレーキの利きが向上(もともとBB周辺はフレーム剛性が高く設計されているため力が逃げにくい)
③ 左右のクリアランス調整が簡単で、片利きしにくい。
④ エアロダイナミクス効果が高い。
⑤重心が下がる。
メンテナンス性よりも、ライダー優先で作られたブレーキシステムということがお分かりいただけるかと思います!
ポイントはアウターワイヤーの長さ
物理的にフロントとリアでブレーキワイヤーの長さが違うので、どうしてもブレーキレバータッチの感触が変わってきます。
リアの方がグニャグニャした感じです。
左右同じタッチまでもっていくために、注目したいところは。
この部分↓
悪い例
ブレーキ本体に対して、アウターワイヤーの入る角度がナナメになっていますよね? これは、アウターワイヤーが短いということ。
短いとブレーキをかけたときに、インナーだけでなくアウターも一緒に引っ張られ、ブレーキタッチが格段に劣ります。
適正のアウターの長さにすることで、ダイレクトマウント本来のチカラを発揮出来るわけです!
エアロダイナミクスを狙わない ?
冒頭でもお伝えした通り、FRはエアロ効果を狙っていません。
快適性を上げるためということです。
シートステーにブレーキを取り付けてしまうと、余計な剛性が発生してしまい、快適性を妨げてしまうという結果が出たそうです。
2本のシートステーをつなぐ「ブリッジ」を廃止して、より速く・軽く・快適なバイクを作り上げたFELT Bicycles FR series。
秋口にかけて、どんどん日本に入荷してお近くのお店に並ぶと思います!さらには、全国各地でイベント出展をしていきますので、ピュアレーシングを体感してみてください!
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