BBB　新商品紹介

TEXT／本誌・ナカジ
PHOTO／ライトウェイプロダクツジャパン、本誌・ナカジ

イカロス

価格：税込価格 ¥22,050
カラー：5色
サイズ：M (52-58cm)、L (58-62cm)
参考重量：M=260g

　2011年のツール・ド・フランス、第8ステージ。テレビ中継に衝撃的なシーンが映し出された。フランステレビジョンのクルマが逃げていたジョニー・ホーヘルランドとファンアントニオ・フレチャをはね飛ばしたのだ。この事故でホーヘルランドは、有刺鉄線の柵の外まで吹っ飛ばされ、大けがを負いながらもこのステージを走りきった。このとき彼の頭を守っていたのはＢＢＢのヘルメット「ファルコン」だ。

　そして2012年ツール・ド・フランス。ヴァカンソレイユ・ＤＣＭのヴァウテル・プールス、ジョニー・ホーヘルランドとコフィディスのダヴィド・モンクティエ、レイン・タラマエらが、見慣れないＢＢＢのヘルメットをかぶっていたことに気づいただろうか？

この「イカロス」がそれだ。2年半をかけて開発されたＢＢＢヘルメットのフラグシップモデルで、前作ファルコンよりもベンチレーションホールを6個増やし、よりクーリング機能を向上。もちろんシェル内側のエアルート、パッドの配置も考えられている。一見ヘルメットのカラーリングデザインに見えるが（写真の青い部分）、これは内蔵されたポリカーボネートの補強構造体だ。安全性を維持しつつ、見た目の大きさはファルコンよりもコンパクトになっているので、着用したときに見た目にもスマートだ。

　開発過程・製品特徴

		product manager レオン・オーベルガーグ
		BBB商品開発のキーマン。商品の機能を説明するときには、本当に楽しそうに話してくれるのが印象的だった。彼のほかにプロダクトスタッフがもう１人、デザイナーが３人。彼らが意見を出し合って製品ができあがっていく。

				デザイナーがイカロスのデザインラフスケッチを見せてくれた。シェイプの細かいディティールやベンチレーションホールのカタチをつめていく。




デザインが決まったら、実寸大のクレイモデルを製作しさらにディスカッションを積み重ねて、最終のデザインを決定する。	前面にはポリカーボネートシェルが内蔵され、後頭部にはスパイダーウェブと呼ばれる補強が入る。	後頭部のフィッティングシステムはダイヤル式。シェルへの取り付け位置も２段階から選ぶことができる。

イカロスとファルコン


ファルコンに比べて同じサイズでもアウターシェルは小振りになった。着用したときによりスマートな見た目になる。	前作ファルコンの経験を生かして設計されたクーリングシステム。29個のベンチレーションホールから入った風が後ろへ抜けるまで遮るものはない。	左がファルコン、右がイカロス。アウターシェルがパッドぎりぎりまで包み込むように拡大され、スチロール部分の耐久性が向上。

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今年のユーロバイクアワードにノミネートされた携帯ポンプ「トラベラー」。前作よりもポンプを安定して立てられるようにフットレストがＴ字になった。もちろん携行時はすっきりとした形になる。ボトルケージ台座に取り付けるタイプでエアゲージも搭載。まるでミニチュアフロアポンプだ。空気圧も８BARまで入るように強化された。またハンドルにはグリップが追加され、バルブヘッドのロック機構も、より確実にバルブに取り付けられるよう改良された。
トラベラー　価格：税込価格 ¥4,200 特徴：フロアポンプの機能ももったミニポンプ。フレンチ、アメリカン、ダンロップのバルブに全てに対応。

		ポンピングの時に力を込めやすい、折りたたみのT字ハンドル。ポンプヘッドはネジが切ってあり、バルブのネジに締め込んで使う。
ちゃんとエアゲージも搭載。携行時は、ゲージ部分をひねり込むと一本の棒状になるので邪魔になることはない。

＠CYCLE SPORTS

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