自転車設計者が考える 5歳の自転車選び

Recommend

自転車設計者が考える 5歳の自転車選び

5歳児の平均身長・体重は?成長の目安と個人差について

みなさん、こんにちは!ライトウェイのキッズバイクを開発している左木です。今日は、5歳のお子さまをお持ちの皆さまに向けて、自転車選びのポイントをお話しします。

まず、自転車選びの基本になる5歳児の平均身長と体重についてご紹介しましょう。

5歳児の平均身長

5歳児の平均身長は、男の子が約110cm、女の子が約109cmです。ただし、これはあくまで平均値で、個人差があります。特に5歳の誕生日で自転車を選ぶ場合は4歳に近い体格になります。

5歳 自転車 身長

5歳児の平均体重

体重については、男の子が約18.5kg、女の子が約18kgが平均となります。体重も個人差が大きいので、あまり気にしすぎる必要はありません。

さて、ここで自転車選びとの関連についてお話ししましょう。お子さまの身長や体重は、適切な自転車のサイズを選ぶ上で重要な要素となります。

例えば、5歳児向けの自転車は通常16インチか18インチが適していますが、お子さまの身長によって最適なサイズが変わってきます。身長が110cm未満の場合は16インチ、110cm以上の場合は18インチがおすすめです。

ライトウェイのZITの場合は以下のような身長設計にしています。

5歳の子どもの自転車選び

自転車が子どもの成長に与える影響

自転車に乗ることは、お子さまの成長にとても良い影響を与えます。バランス感覚や筋力の向上はもちろん、自信をつけたり、達成感を味わったりすることができます。

また、外で遊ぶ機会が増えることで、日光を浴びてビタミンDの生成を促進したり、新鮮な空気を吸うことができたりと、健康的な生活習慣の形成にも役立ちます。

 

5歳児の1年間で見られる身体的変化

身長と体重の変化

5歳の誕生日で自転車を買ったとして、5歳から6歳にかけての1年間で、お子さまの身長は平均して約6cm伸びます。体重も約2kg増加するのが一般的です。この成長に伴い、体のプロポーションも変化していきます。

例えば、腕や脚が長くなることで、自転車のハンドルやペダルに手足が届きやすくなります。また、体重が増えることで、自転車に対する相対的な重さも軽くなり、乗った時の安定性も向上します。

筋力と骨格の発達

5歳児は、筋力と骨格の発達が著しい時期です。特に、大きな筋肉(大筋)の発達が顕著で、走る、跳ぶ、投げるなどの基本的な運動能力が向上します。

この筋力の向上は、自転車に乗る際にも大きなメリットとなります。ペダルを漕ぐ力が強くなり、長距離を走れるようになったり、坂道も楽に上れるようになったりします。

また、骨格の発達により姿勢が安定し、自転車に乗った時のバランス感覚も良くなります。

なので、買ったばかりは上手く扱えなくても大丈夫、自然と筋力が発達して自由に乗れるようになります。

協調運動能力の向上

5歳児は、手と目の協調性が格段に向上する時期です。これは自転車に乗る際に非常に重要な能力です。

例えば、ハンドル操作とペダリングを同時に行うことや、周囲の状況を見ながら自転車をコントロールすることが上手になります。この能力の向上により、より安全に自転車に乗れるようになります。

持久力の増加

5歳児は、少しずつ持久力がついてくる時期です。長時間の活動に耐えられるようになり、自転車で長い距離を走れるようになります。

これは、家族でのサイクリングを楽しむ機会が増えることを意味します。お子さまと一緒に自然の中を走ることで、素晴らしい思い出を作ることができますよ。

自転車が身体的成長に与える影響

自転車に乗ることは、お子さまの身体的成長を促進する素晴らしい活動です。

まず、ペダルを漕ぐことで下半身の筋力が鍛えられます。特に、太もも、ふくらはぎ、お尻の筋肉が発達します。また、ハンドル操作により上半身の筋力も向上します。

バランスを取りながら走ることで、体幹も鍛えられます。これは、姿勢の改善にもつながります。さらに、有酸素運動である自転車は、心肺機能の向上にも効果的です。持久力が増し、疲れにくい体づくりにつながります。

いつも車で行っている場所に是非子供と一緒に自転車で出かけてみてください!

成長に合わせた自転車の調整

お子さまの成長に合わせて、定期的に自転車の調整を行うことが大切です。

ペダルありの自転車に初めて乗る子どもの購入時のサドルの高さは、ペダルの一番低い位置にあるときに、地面足の裏の半分が触れる程度が適切です。ハンドルの高さも、お子さまが無理なく握れる位置に調整しましょう。

もうペダルを回せる状態の場合は、ペダルの一番低い位置にあるときに、かかとがペダルに軽く触れる程度が適切です。

また、1年間で大きく成長する時期なので、購入時には少し大きめのサイズを選び、成長に合わせて調整していくことになりますが、特にペダル自転車デビューのファーストバイクの場合は無理に大きいサイズを買わずに、サドルを下げた状態でかかとまで地面につくサイズを選ぶことをおすすめします。

好奇心旺盛な5歳児の心の成長と自転車

5歳児の自我の芽生え

5歳頃になると、子どもたちの自我がぐんと強くなります。「自分でやりたい」「自分で決めたい」という気持ちが強くなり、独立心が芽生えてきます。

この自我の芽生えは、自転車に乗ることで更に促進されます。自分の力で自転車を操作し、前に進むことができるという経験は、子どもたちに大きな自信と達成感を与えます。

例えば、最初はキックバイクに乗っていたお子さまが、「ペダルありで乗れる!」と主張し始めるかもしれません。これは自我の表れであり、成長の証でもあります。

感情表現の豊かさ

5歳児は、自分の感情をより豊かに表現できるようになります。喜び、悲しみ、怒り、驚きなど、様々な感情を言葉や表情、行動で表現します。

自転車に乗ることは、この感情表現の幅を広げる良い機会となります。例えば、初めて自力で自転車に乗れたときの喜びや、難しいコースを走破したときの達成感、転んでしまったときの悔しさなど、様々な感情を体験し、表現する機会が増えます。

友達との関わり

5歳児は、友達との関わりが更に深まる時期です。協調性や思いやりの心が育ち、集団での活動を楽しめるようになります。

自転車は、友達との関わりを深める素晴らしいツールとなります。自転車を手に入れた幼稚園、保育園のお友達を誘って、一緒にサイクリングに行ってください。できれば河川敷など安全なコースを探して、徒歩でもいけるぐらいの1~2kmのコースから始めましょう。

自己制御能力の向上

5歳頃になると、自分の行動をコントロールする能力が向上します。ルールを理解し、守ることができるようになります。

自転車に乗ることは、この自己制御能力を育てる良い機会となります。交通ルールを学び、守ることの大切さを理解したり、危険な場所では自転車から降りるなど、状況に応じた適切な行動を学ぶことができます。交通社会での適切な走り方、教え方はこのページの最後に紹介しています。

挑戦する心の芽生え

5歳児は、新しいことに挑戦する心が芽生える時期です。少し難しいことにも挑戦しようとする姿が見られるようになります。

自転車は、この挑戦する心を育てる最適な道具です。例えば、少し急な坂道に挑戦したり、長距離のサイクリングに挑戦したりすることで、「やればできる」という自信を育むことができます。

自転車が心の成長に与える影響

自転車に乗ることは、5歳児の心の成長に多大な影響を与えます。

まず、自己肯定感を高めます。自分の力で前に進むことができるという経験は、子どもたちに大きな自信を与えます。

また、忍耐力も育てます。最初は上手く乗れなくても、何度も挑戦することで上達していく過程で、諦めずに頑張る心が育ちます。

さらに、責任感も育てます。自分の自転車を大切に扱うことや、交通ルールを守ることを通じて、責任ある行動を学びます。

自転車に乗ることは、単なる運動能力の向上だけでなく、5歳児の心の成長を促す素晴らしい活動なのです。

お子さまの心の成長に合わせて、適切な自転車選びや乗り方の指導を行うことが大切なので、以下で具体的な自転車選びについて説明します。

 

5歳の自転車 サイズ選びのポイント

5歳の身長と自転車サイズ

5歳のお子さまの自転車選びについて。自転車選びで最も大切なのは、お子さまにぴったりのサイズを見つけることです。特に軽さと乗りやすさを重視しながら、成長に合わせた「ちょうどいい」サイズを選ぶことで、お子さまの自転車デビューを楽しく安全なものにできます。

成長に合わせた「ちょうどいい」サイズとは?

「ちょうどいい」サイズの自転車とは、お子さまが快適に乗れて、かつ安全に操作できるサイズのことです。

5歳児の場合、身長や体格には個人差がありますので、年齢だけでなく、お子さまの体型に合わせて選ぶことが大切です。

まず、お子さまの身長を測りましょう。5歳児の平均身長は約110cm前後ですが、個人差があります。

身長に加えて、股下の長さ(インシーム)も重要な指標になります。インシームは、床から股の付け根までの長さのことで、これを測ることで適切なサドルの高さを決めることができます。例えばライトウェイのZIT16インチの場合は、サドルを一番下げた状態で地面からサドルの上面まで43cmですので、股下+靴の厚みが43CMの場合は足が地面にぴったりつく状態となります。

5歳 自転車股下 身長

ペダルありの自転車に初めて乗る子どもの購入時のサドルの高さは、ペダルの一番低い位置にあるときに、地面足の裏の半分が触れる程度が適切です。ハンドルの高さも、お子さまが無理なく握れる位置に調整しましょう。

まずペダルを回せる「ちょうどいい」サイズの自転車では、お子さまがサドルに座った状態で、つま先が地面に軽く触れる程度が理想的です。
これにより、安定感が得られ、止まる時や乗り降りする時の安全性が高まります。
また、ペダルをこぐ際に膝が曲がりすぎず、効率よくペダリングできる高さであることも重要です。 成長期のお子さまの場合、半年から1年で身長が伸びることを考慮に入れる必要があります。しかし、「大きめの自転車を買って、成長に合わせる」というのは危険です。

両足が地面に着かない大きすぎる自転車は操作が難しく、事故のリスクが高まります。むしろ、現在の体型にぴったりのサイズを選び、必要に応じてサドルの高さを調整していく方が安全です。

自転車のフレームサイズも重要なポイントです。理想的なのは、フレームの上部とお子さまの股下の間に2〜3cmの隙間があるくらいです。

ハンドルの位置も「ちょうどいい」サイズの要素の一つです。お子さまが自然な姿勢で握れる位置にハンドルがあることが大切です。前傾姿勢が強すぎたり、逆に直立しすぎたりすると、長時間の乗車で疲れやすくなります。

ハンドルが上に上がったBMXスタイルのハンドルはサドルに荷重がかかりすぎるので、避けた方が良いでしょう。

タイヤサイズの選び方:16インチか18インチか

5歳 自転車  ホイールサイズ 14インチ 16インチ

5歳児の自転車選びで悩むポイントの一つが、タイヤサイズです。

一般的に、5歳児には16インチか18インチのタイヤサイズが適していると言われていますが、どちらを選べばいいのでしょうか?

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。 まず、16インチタイヤの自転車について説明します。16インチタイヤは、身長95cm〜115cm程度のお子さまに適しています。

5歳児の中でも、まだ身長が低めのお子さまや、初めて自転車に乗る子供におすすめです。

16インチタイヤの利点は、以下の通りです
1. 軽量で扱いやすい:フレームが小さいため、全体的に軽量です。お子さまが自分で自転車を動かしたり、止めたりするのが容易です。
2. 安定性が高い:タイヤが小さいため、重心が低くなり、安定性が増します。転倒のリスクが低くなるので、初心者にも安心です。
3. 操作性が良い:小回りが利きやすく、狭い場所での操作も簡単です。

一方、18インチタイヤの自転車は、身長110cm〜130cm程度のお子さまに適しています。

5歳児の中でも背が高めの子や、すでに自転車に慣れている子におすすめです。
18インチタイヤの利点
1. 走行性能が高い:タイヤが大きいため、でこぼこした道でも滑らかに走ることができます。
2. 速度が出しやすい:ペダル1回転あたりの進む距離が長くなるため、より速く走ることができます。
3. 長く使える:お子さまの成長に合わせて、より長期間使用できる可能性があります。

では、16インチと18インチ、どちらを選べばいいのでしょうか?以下のポイントを考慮して決めましょう。
1. お子さまの身長: 基本的には身長で適切なサイズが決まります。ただ、ギリギリ18インチは乗れるけど・・・という場合は以下2と3も考慮します。
2. 自転車の経験: 初めて自転車に乗る子供の場合は、安定性の高い16インチがおすすめです。すでにストライダーなどで自転車に慣れている場合は、18インチも検討できます。
3. 自転車の重量: 同じブランドの自転車でも、18インチの方が若干重くなります。ライトウェイのジット16インチの場合は6.3kg、18インチは6.8kgで0.5kg違います。わずか500gの違いに見えますが、非力なお子さまにとっては違いは大きいです。

16インチと18インチ、それぞれに利点がありますが、最終的にはお子さまの体格と能力に最も適したサイズを選ぶことが大切です。可能であれば、実際に試乗してみることをおすすめします。お子さまが楽しそうに、そして安全に乗れるサイズを選ぶことで、自転車デビューを成功させましょう。

足つきチェック:安全な乗り心地の秘訣

自転車選びで最も重要なポイントの一つが、「足つき」です。

足つきとは、お子さまがサドルに座った状態で、両足が地面に届くかどうかを確認することです。

適切な足つきは、安全な乗り心地の秘訣であり、お子さまの自信にもつながります。

では、なぜ足つきが重要なのか、そして正しい足つきの確認方法について詳しく見ていきましょう。

 1. 安全性の向上: 適切な足つきがあれば、お子さまは停止時や緊急時に素早く足を地面につくことができます。これにより、転倒のリスクが大幅に減少します。

2. バランス感覚の育成: 足が地面に届くことで、お子さまは自分でバランスを取る練習ができます。

3. 自信の向上: 足が地面に届くことで、お子さまは安心感を得られます。この安心感は、自転車に乗る楽しさや自信につながります。

4. 操作性の向上: 適切な足つきがあれば、お子さまは自転車を自分でコントロールしやすくなります。これは、特に曲がる時や止まる時に重要です。

では、正しい足つきの確認方法を見ていきましょう

1. サドルに座らせる: お子さまを自転車のサドルにしっかりと座らせます。この時、お尻がサドルの後ろ側にしっかりと接触しているか確認してください。

2. 足の位置を確認: 両足のつま先が地面に軽く触れる程度が理想的です。かかとまで完全に地面につく必要はありません。

3. ペダルの位置を確認: ペダルが最も低い位置にある時、お子さまの膝が軽く曲がる程度であることを確認します。膝が大きく曲がりすぎていたり、逆にほとんど伸びきっていたりする場合は、サドルの高さを調整する必要があります。

4. バランスをチェック: お子さまに自転車にまたがったまま、少し前後左右に動いてもらいます。この時、安定してバランスを取れるか確認します。

5. 乗り降りをチェック: お子さまに実際に自転車に乗り、降りる動作をしてもらいます。スムーズに乗り降りできるか確認しましょう。

 

快適な乗り心地は 軽量フレーム:お子様でも楽々操作

5歳のお子さまの自転車選びで、特に快適な乗り心地について詳しくお話しします。

自転車選びで最も大切なのは、お子さまが楽しく乗れることです。そのカギを握るのが、軽量フレームなんです。

軽い自転車は、お子さまでも簡単に操作できるため、自転車に乗る喜びを存分に味わえます。 軽量フレームの最大の魅力は、お子さまの体力に負担をかけずに長時間乗れることです。

重い自転車だと、自分で支えきれずに、すぐに疲れてしまい、「もう乗りたくない」となりがちです。でも軽い自転車なら、楽々と漕げるので「もっと乗りたい!」という気持ちが芽生えやすいんです。

想像してみて欲しいのですが、体重15kgの子どもは60kgの大人の4分の1の体重です。一般的な16インチの自転車は12kgなので、4倍すると48kg! 原付バイクに匹敵する重さの自転車を、自転車に乗れない人が操作すると思ったら、上手く乗るのは相当難しいと感じると思います。 もしこれが半分の6kg =大人換算で24kgであれば何とか行けそうな気がしませんか?

また、軽量フレームは操作性も抜群です。曲がる時やスタート・ストップの際も、お子さまの力で簡単にコントロールできます。これは安全面でも大切なポイントですね。

軽量フレームで楽に乗れることは、お子さまの自信にもつながります。「自分で上手に乗れた!」という達成感は、心の成長を促します。実際にZIT(ジット)シリーズは東京都都立公園で自転車教室の機材として使用していて、今まで上手く自転車に乗れなかったお子さまでも、自転車を乗り換えるだけで乗れるようになったりします。

補助輪での公道走行はおすすめしません

さて、5歳の自転車選びで重要なお話があります。多くの方が補助輪を使うことを考えるかもしれませんが、実は補助輪はおすすめできません。

補助輪での走行には危険が伴うのです。 補助輪を使うと、ペダルを回転させる足の動作練習にはなりますが、バランス感覚を養うことができません。

自転車に乗るためには、体を傾けてバランスを取る感覚が必要です。補助輪があると、この大切な感覚を身につける機会を逃してしまいます。

また、補助輪付きの自転車は不安定で、予期せぬ動きをすることがあります。特に、凸凹した路面や傾斜のある道では、思わぬ方向に傾いたり、転倒したりする危険性があります。

車道に向けて転倒する可能性

特に注意が必要なのが、車道側への転倒です。補助輪付きの自転車は、路面の傾斜によっては車道側に傾きやすくなります。特に歩道は車道に向けて強い傾斜がかかっている箇所があり、車道に倒れこんで交通事故につながる可能性があります。

補助輪をつけて練習する場合は安全な公園で行うか、常に保護者が横についてあげてください。

代わりに、バランスバイク(ペダルのない自転車)から始めることをおすすめします。バランスバイクなら、両足で地面を蹴って進むため、自然とバランス感覚を養えます。そして、ペダル付き自転車に移行する際も、スムーズに乗りこなせるようになります。

5歳 自転車 バランスバイク キックバイク

 

付属品は最小限に

実は、子ども用自転車では付属品は最小限に抑えるのがベストなんです。

キックスタンド、バスケット、泥除けは不要だと考えています。なぜでしょうか?

まず、軽さと乗りやすさが子ども用自転車で最も大切だということを覚えておいてください。

付属品を減らすことで、自転車全体の重量を軽くできるんです。軽い自転車は、お子さまが楽に操作でき、長時間乗っても疲れにくくなります。

まず一番不要なのはバスケット、便利で見た目は可愛いですが、重さが増えてしまいます。また、中に物が入って無くてもハンドル操作の難易度が上がります。ハンドルを切り始めると一気に回転してしまい、転倒する危険性もあります。

5歳の子どもが自転車に乗るときに荷物を持つことはほぼ無いですし、荷物は親が持ってあげましょう。

キックスタンドも、一見便利そうに見えますが、1本で200gの重量があります。さらにキックスタンドを出し忘れて自転車が倒れてしまうこともあります。代わりに、お子さまに自転車を壁や柵に立てかける方法を教えてあげましょう。

泥除けも同様に、重さを増やす要因になります。5歳で雨の日に乗ることは無いので、泥除けは不要です。

これらの付属品を省くことで、お子さまの自転車がより軽く、操作しやすくなります。そうすることで、お子さまは自転車に乗る楽しさをより感じられるようになるんです。楽しく乗れることで、自然と長く乗るようになり、それが体力づくりやバランス感覚の向上につながります。 また、シンプルな自転車で乗ることで、お子さまは自転車の基本的な操作や、自分の体の動きにより集中できます。これは、運動能力の向上だけでなく、集中力や判断力の育成にもつながる大切な経験なんです。

 

賢い自転車 購入のコツ

予算内で最高の一台を:価格と品質のバランス

5歳のお子さまの自転車選びで、予算と品質のバランスについてお話しします。

自転車選びでは、価格だけでなく品質にも注目することが大切です。

特に子ども用自転車では、軽さと乗りやすさが最も重要なポイントです。これらの要素が満たされた自転車は、お子さまの成長を大きくサポートします。

軽い自転車は、お子さまが楽に操作でき、長時間乗っても疲れにくいんです。これにより、自転車に乗る楽しさを存分に味わえ、運動能力の向上にもつながります。

また、乗りやすい自転車は、バランス感覚を養い、自信をつけるのに役立ちます。 ただし、品質の良い軽量自転車は、どうしても価格が高くなりがちです。1万円台で購入できる自転車もありますが、それらは10kg以上の重さになってしまい、自転車がなかなか上達しません。 是非6~7kgの自転車を選んでください。

6kgの自転車を開発した経緯は以下のリンクからご覧いただけます。

どうしても予算に余裕がない場合は、余計なパーツは自転車店で全部外してもらうのがおすすめです。それだけで1kgは軽くできます。

中古自転車も選択肢としてはありますが、必ず専門店で点検調整をしてもらってください。

信頼できる販売店の選び方

次に、販売店の選び方についてお話しします。

これは、安全で品質の良い自転車を選ぶ上で非常に重要なポイントです。

子どもの自転車は体のサイズにあった微調整が乗りやすさを左右するので、自転車専門店で、特にキッズバイクに強いお店での購入がおすすめです。

東京近郊であれば、以下のお店がおすすめです。

ZIT 自転車教室協力店

全国であれば、以下のショップリストからキッズバイクに強いお店を選んでください。

STORE INFO

 

試乗のすすめ:購入前に乗り心地をチェック

5歳 自転車 試乗

大切なポイントは、購入前の試乗です。試乗は、お子さまにぴったりの自転車を選ぶ上で欠かせない重要なステップです。

同じ18インチや16インチでも、フレーム設計思想によって、適正身長は5cm以上の差があります。

弊社のZIT18インチは102cmから適正身長ですが、他のメーカーの場合は107cm~という物もあります。

適正サイズは実際に乗って足をつけるのが一番正確です。

試乗に行けば店舗のスタッフがお子さまの体格とスキルに応じた自転車選びをサポートしてくれます。

5歳のおすすめ自転車リスト

5歳のお子様におすすめの自転車を一覧にしました。

まず弊社商品を宣伝させてください!

ZIT(ジット) 

16インチで6.3kg と軽量。そのほかこだわりがありすぎて、書ききれませんのでご興味のある方は開発ストーリーをご覧ください。

商品ページはこちらです。

その他おすすめの軽量キッズバイク

ヨツバサイクルの5歳向け自転車 https://yotsubacycle.jp/
ヨツバ ゼロ 16 7.5kg 

ヤマネコバイク5歳向け自転車  https://www.yamanekobike.jp/

YAMANEKO BIKE 16(16インチ)  7.7kg

コーダーブルーム 5歳向け自転車 https://www.khodaa-bloom.com/bikes/asson/asson-k16/

asson K16 9.6kg 

日本だとロード系しか取り扱いがありませんが、FROGBIKEさんも良い自転車つくっています。 https://www.frogbikes.com/

Frog 44  6.39kg

Woombike Original3 https://woom-jpn.com/
かなり値段があがりますが、WOOM BIKEもヨーロッパでは人気です。日本で自転車店で購入できるかは不明。

アーリーライダー https://eu.earlyrider.com/products/seeker-x16?variant=42670159102102

日本未発売のカッコいいキッズバイク。

wimo kids https://www.wimo.co.jp/wimo-kids

ベルトドライブのキッズバイク。6.1kg。

ここまで読んで頂いた方は、素敵な自転車との出会いがあるはずです。そして、その自転車とともに、お子さまの楽しい自転車ライフが始まることを願っています!

自転車設計者が考える 5歳の自転車選び

この記事が気に入ったら
「いいね」してね!

RELATION