こんにちは、開発責任者のサキです。
今回はシェファードのおすすめの使用用途についてご紹介します。
2018年モデルとして発売したシェファードのコンセプトは、本気で走れるアーバンクロスバイクです。
用途で一番のおすすめは自転車通勤と半日サイクリング
自転車通勤で求められる性能は3つです。
1. 毎日続けられる快適さ
2. 楽に30分~1時間走れる走行性能
3. トラブルの少なさ
自転車通勤クロスバイクは1分1秒を短縮するレース性能よりも、確実に会社にたどり着けて、毎日継続できることが大事です。
半日のサイクリングも通勤と同じように、初心者が長時間走っても快適でトラブルが少ないという点が共通しています。
快適な乗り心地
自転車通勤は朝晩毎日クロスバイクに乗ります。その中で乗るのが嫌になる要素をできるだけ減らしました。
クロスバイクを買った人の中で最も大きな悩みがお尻の痛みです。特に30分以上走る人はお尻の痛みに悩まされがちです。
そこでシェファードはフレームの前傾姿勢を見直して、30分乗っても痛くなりにくポジションで設計しました。
フレーム設計についてはこちらのページで詳しく紹介しています。
さらに体と直接コンタクトするサドル、グリップ、ペダルにもこだわりました。
柔らかマシュマロサドル
サドルはペダリングを邪魔しない細身でありながら、マシュマロのような柔らかさを持つマシュマロサドル2.0を装備。
座面のすぐ下に衝撃吸収ゲルを配置することで痛みの軽減に加えて、様々なお尻の形状にフィットしやすくなっています。
さらに表面が柔らかいだけでなく、中間にある多孔質スポンジ層の下には衝撃吸収ラバーベースを配置しています。
ゲルとスポンジで吸収できない大きな衝撃をサドルベースがしなることで分散する仕組みです。
エルゴノミックグリップ
ライダーとのもう一つのコンタクトポイントがグリップです。
一般的には丸い形状ですが、シェファードのグリップは手の平部分が膨らんだ形状になっています。
膨らみを一回り大きくすることで、ハンドルに体重を預けやすくなり、サドルへの体重負荷を軽くできるようになっています。
固定もボルトでしっかりと止めるタイプなので、走っているうちに回ってしまうこともありません。
アルミダイキャストペダル
クロスバイクのペダルは一般的にはおまけのような扱いなので、踏んだ時に力が逃げやすいプラスチックペダルが基本です。
シェファードのペダルはフルアルミの丈夫なペダルを付けているので、踏み込んだ時に安定感が高いのが特長です。
お尻の痛くなりにくい姿勢に加えて、お尻、手、足を支えるパーツもこだわって設計しているので、30分以上走っても快適に走ることができます。
ワイドタイヤ
シェファードは700×38C、26×1.5、24×1.5というタイヤ設定がありますが、どのサイズも横幅は38C(38mm)に合わせています。
一般的なクロスバイクは28C~32Cが主流ですが、MTBに近い38Cを採用することで路面からの衝撃吸収性を大きく高めています。
タイヤが太くなると加速が鈍くなりますが、それよりも歩道の段差やマンホール、側溝などの衝撃緩和効果を優先しました。
実際に28Cと38Cを乗り比べると、全然違う乗り物になります。よほど人生を急いでいる人かレースをする人でなければ、38Cの方が乗りやすいです。
さらにタイヤが太いと道路にある溝でタイヤを取られる危険も減少します。
自転車通勤だと暗い夜道を走ることも多く、路面状況が見にくいシーンも多くあります。万が一細いタイヤで溝と平行に進入してしまうと大事故になる可能性があります。
38C幅があれば、よほど大きな溝でなければそのまま走り抜けられるので、毎日事故無く安全に走るという目的を果たしてくれます。
走行性能
変速性能
ギア数8段(フロント1枚×リア8枚)のアーバンクロスバイクですが、走行性能は24段変速のクロスバイクに負けていません。
シェファードは街乗り、通勤で必要なギアに絞っていますが、ワイドギアを装着することで、そのギア比はママチャリの半分~2倍までカバーしています。
ママチャリだと走れないような坂道から、時速40kmまでカバーできるので、実際の走行シーンでギアの狭さを感じることはほぼありません。
シェファードで登れないような坂のある場所に住んでいる方は普通の人の脚力では自転車通勤をギブアップしてしまうぐらいの道だと思います。
逆に変速操作が右手のレバーのみなので、誰でも直感的に操作が可能です。フロントギアがあると、フロントとリアの組み合わせを考えながら変速しないといけないので、自転車歴15年の私でもたまに間違えてしまうことがあります。
変速操作が簡単なので、周囲の交通状況と走りに集中できるので、結果的に速く安全に走ることができます。
ホイール性能
走りに影響するポイントがホイールの性能です。
シェファードのホイールは世界最大のリムブランドALEXの高強度リムを採用しています。
踏み込んだ時にホイールがよれないように、内部を2重構造(ダブルウォール)にすることで、より強さを高めています。
回転軸であるハブとリムを結ぶスポークも丈夫な14番のステンレススポークを使用し、ロードバイクと同じイタリアン組みで丁寧に組み上げています。
回転を支えるハブは回転の良いシマノ製を採用しているのでスピードの伸びも良好です。
エアロ性能など派手さはありませんが、信号待ちから時速30kmに乗るまで気持ちよく加速してくれるホイールです。
ブレーキ性能
自転車通勤で欠かせないのが安定したブレーキ性能です。
レバーとブレーキ本体をシマノ製にすることで、カチッとしたブレーキタッチを実現しています。
実はブレーキ以上に重要な場所がリムのサイドウォール(ブレーキの当たり面)です。クロスバイクのVブレーキはブレーキシューが直接ホイールを挟んで止める方式なので、このサイドウォールの仕上げでブレーキ性能が全く変わってくるのです。
シェファードはリムが完成した後で、コンピューター制御でサイドウォールの面を均一に削り出しています。
このCNC切削仕上げにすることで、本当のシマノブレーキのパフォーマンスが発揮できます。
握った分だけリニアに効いて、スピードコントロールから急制動まで自在に操作できるのがシェファードのブレーキシステムです。
出力の出るライディングポジション
シェファードは前傾姿勢が51-52°になるようにフレーム設計を行っています。
お尻の痛みを軽減するメリットに加えて、ペダリングの出力が上げやすいのもポイントです。
アップライトなクロスバイクよりも、体幹の筋肉を使ってペダルを回しやすいので少ない力で加速することができます。
フレームの設計思想についてはこちらで詳しく紹介しています。
トラブルが少ない
チェーントラブル対策
フロントシングルでリアをワイドギアにすることで、フロント変速を無くしました。
このフロント変速と言うのは厄介で、3枚ギアの歯数差が大きく調整がシビアです。少し調整が狂うとチェーンが脱落しやすくなります。
走行中にチェーンが外れてギアとフレームと間に挟まってしまうと、戻すのが大変です。定刻運行が求められる自転車通勤にとっては大敵。
フロントをシングルにすることで、チェーンの左右から脱落防止パーツで挟んでいるので、まずフロントが落ちることがありません。
フロントディレーラーの調整が狂った時に発生する異音も出ません。
パンクトラブル対策
38Cという太目のタイヤはパンク防止効果もあります。
画鋲などが刺さる時はタイヤが太くても関係なく刺さりますが、段差などの角にヒットしてパンクしてしまうリム打ちパンクはエアーボリュームが多い太いタイヤの方が強いです。
タイヤが太い分だけ、多少空気入れをサボってもパンクしづらいので、安心して毎日の通勤に使えます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
シェファードが毎日の自転車通勤、半日ツーリングに最適な理由のご紹介でした。
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