街中で信号待ちをしている時に、スポーツタイプの自転車に乗っている人の方から「バチン」という音が聞こえてきた事はありませんか?それは、シューズをペダルから外した、または装着した時の音です。
特にロードバイクを象徴するパーツとして認識されているビンディングペダル。しかし、ペダルと靴が固定されてしまうのは怖い、という声もあると思います。確かに、慣れないうちは怖いです。しかし、その「怖さ」以上にビンディングシューズが優れている、という事を今回はご紹介します。
◎そもそもビンディングペダルって何?
ビンディングペダルとは、ペダルとシューズを固定出来る(バインドする)ペダルの事を指します。ペダルとシューズが一体となる事で、ペダルを効率よく回す事が出来ます。つまり、踏み込む力だけでなく、引き上げる力も加わるので、通常のペダルよりも効率よく回す事が出来るのです。また、足をペダルの上に固定しておくために力を使わずにすみます。うまくイメージ出来ない方は、スキーのビンディングを思い浮かべてもらうと分かりやすいかもしれません。
更に、長い距離を走る場合、シューズとペダルを固定出来るとその疲労度が違います。効率よく回せる、とは体力の消耗を抑える、とも言えるのです。
◎歩きやすいビンディングシューズもあるのです
ビンディングシューズというと、つま先が上ってペンギン歩きのようになって歩きづらいのでは?と思われるかもしれません。確かに、歩きづらいという面がデメリットとして挙げられます。しかし、ビンディングシューズを履く場合、主に「走る」という事に重点を置いている場合がほとんどですので、歩く機会はほとんどありません。その代り、街中でのサイクリングや、走りに行った先での街の散策がメイン、といった場合は歩きやすいように考えられたビンディングシューズを選べば問題ありません!中には、片面がビンディング、もう片面はフラットというハイブリッドペダルもあります。
靴底にビンディングペダルと靴を接続するための金具が収納されて、歩行時に邪魔にならないように設計されているシューズなら、石畳などでも難なく歩く事が出来ます。中には、ぱっと見ただけでは、ビンディングシューズだとは分からないような、普段使いが出来るデザインのものも中にはあります。
◎でもやっぱり立ちごけするんでしょう?
最初はやはり誰でも立ちごけします。慣れてくれば、それだけ立ちごけする頻度は減りますが、最初のうちはやはり練習が必要です。車通りのない場所などで、はめる練習と外す練習を繰り返したり、早めにペダルを外しておく事を心がけたりなどの工夫をする事で不安は解消出来るかと思います。
また、立ちごけは基本的にはスピードが出ていない時に起こるものです。例えば、停止する時にペダルが固定されている事を忘れて焦ってしまい、立ちごけする…などです。ほとんどの場合が低速時に起こる事なので、思っている以上にダメージが少なくて済みます。
立ちごけが怖くてビンディングシューズを導入しないのは、その性能や使いやすさなどを見ていくと、勿体ないです。無理をして導入する必要はありませんが、ビンディングへのイメージが少しでも変わってくれると嬉しいです。
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