愛車でサイクリングを楽しんでいる途中、不運にもパンクが起きてしまった。さあ、どうしよう…道端で途方に暮れていても、心優しい誰かが助けてくれる!そう思ってはいませんか?確かに、サイクリングロードなどの自転車乗りがたくさん走っているところでは、親切な方が助けてくれる事もあるかもしれません。自転車屋さんに持っていけば、確実に直してもらえます。
しかし、長い距離を一人で走りに行って、周りに自転車屋さんもなければ声をかけられる人もいない…という時、自分で直せれば不安もなくなりますよね。
タイヤを交換する時にも、チューブの取り外しは基本となるテクニックです。パンクしたチューブを取り替えてしまえば、自分でも簡単に直せてしまうので、しっかりマスターして、長い距離を一人で走りに行く時の不安を取り除きましょう!
◎用意するもの
まずは自分の自転車に合ったサイズの「チューブ」を用意します。タイヤのサイドを見てみると、“26×1.95”とか数字が書いてあるはずです。この数字がチューブのサイズに相当しています。いざという時のために、長距離を走りに行く時は、最低1本は交換用のチューブをストックしておく事をオススメします。
次に、用意するものは「タイヤレバー」と呼ばれるものです。チューブはタイヤの内側にあるので、まずはタイヤを外さないとチューブを取り出す事は出来ません。そのタイヤを外すためのレバーが「タイヤレバー」です。
◎まずはホイールを外しますが、その前にする事!
ホイールを外してから作業を始めますが、その前に必ずするべき事が2つあります。
1.ギアを一番重い状態にする
2.ブレーキを外す
以上の2点を必ず行ってからホイールを外しましょう。
◎ホイールが外れたら、いざ作業開始!~チューブの外し方~
パンクしてしまったら、バルブから空気を全部抜いてしまいます。画像のようなフレンチバルブと呼ばれるバルブの場合、バルブ先端を反時計回りに緩めて、先端を指で押せば空気は抜けていきます。
バルブの根本にはバルブを固定しているナットがあるので、これも反時計回りに緩めて外してしまいましょう。
この状態になったらバルブの準備はOKです!
では、チューブの取り外し作業にとりかかります。タイヤを少しめくってみるとワイヤービードと呼ばれる、タイヤの一番固い部分が見えます。これがリムの内側に入っていてタイヤを装着しているのです。
ここで先ほど紹介した、タイヤレバーの登場です。レバーの先端をビードに引っかけてめくり上げます。
バルブの付近は引っかけづらいので避けましょう。
【POINT!】バルブの対角線上から作業を始めるとやりやすいですよ!
ここで、タイヤレバーの中でも特に使いやすい「スピードレバー」と呼ばれる商品をご紹介します。タイヤレバーは基本的に、10cm程のレバーが3本セットになっていて、3本をそれぞれタイヤをめくりあげるように全て挿し込みます。一方、上記画像の「スピードレバー」は如意棒のように伸びて、タイヤレバーよりも格段に使いやすいのです!
つつつ・・・と伸ばして、その先っぽはホイールの中心(シャフト)にカチッ!とはめ込みます!
あとはスピードレバーを回すだけでタイヤが外れていきます。最初はグッ!と力を入れますが、後はカンタンにタイヤが外れるんです。本当に感動するくらいカ~ンタン!バルブ付近は残してタイヤをはがしていきましょう!
次にチューブを手で引っぱり出します。引っぱり出す、と言っても力を入れる必要もないくらい、スッと取れてしまいます。
最後にバルブの部分はリムを上げ、バルブの頭を押してリムから外します。
これで、チューブが外せました!傷ついたチューブは、専用のシールを貼って再利用する事も出来ますが、シールのすき間から少しずつ空気が漏れていってしまい、通常よりも早く空気がなくなるので、パンクしてしまったらチューブを交換する事をオススメします。
◎チューブを取り付けます
パンクしていた場合は、タイヤに小石などパンクの原因になったものが刺さったままのこともあります。慎重に手で探って、異物があった場合は取り除きましょう。
新しく取り付けるチューブのバルブから、キャップとナットを外しておきます。
【POINT!】
空気を少し入れておくと取りつけが楽にできます。少しチューブが膨らんでいるぐらいの方がチューブを取り付けやすいのです。満タンにすると手に負えなくなるので要注意!
チューブの取りつけは、取り外しと逆の作業になります。まずはリムの穴にバルブを入れます。
上の画像のように、手でチューブをタイヤの中に入れていきます。
チューブをタイヤの中に収納したら、ここでもスピードレバー登場!今度は鉤(カギ)になっているところをリムに引っかけましょう。
スピードレバーの足元をホイールの中心(シャフト)にはめ込んで回します。これだけでタイヤがリムに固定されていくんです!
【注意!】
調子に乗って勢い良くレバーを回していくと、レバーがチューブを引っかけて噛んでしまうことがあります。また、チューブに穴が空いてしまった・・・なんてことのないように!
チューブはしっかりタイヤの内側に入れて、レバーを回していきましょう。
最後にポンプで空気を入れて、チューブ交換終了です!バルブのナットとキャップを取りつけるのを忘れずに。
ホイールを自転車に取りつければ、パンク修理は完了です!チューブ交換ができれば、パンクだってもう恐くありません。この作業をマスター出来れば、遠くに一人で走りに行っても安心ですね♪
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