オフロードを走る自転車といえばMTB!ですが、ロードバイクそっくりの自転車でオフロードを走り回る、時には自転車を肩に担いで走るという競技があります。「シクロクロス」として、日本でも人気が上昇中の競技です。
◎シクロクロスとはどんな競技?
元々は、ヨーロッパでロードレース選手のオフシーズントレーニングとして生まれたとされています。1周が3-4kmの、オフロードの周回コースを回り、その着順を競います。
特徴的なのが、コースには必ず自転車を降りて運ばなくてはいけないようなエリアが存在していることです。階段であったり、急な斜面であったりと様々ですが、自転車を飛び降りて担いで走る選手たちの姿が見られます。時に自転車よりも走る部分が異常に速い選手が現れ勝負を決めてしまうこともあり、ロードレースでは到底考えられないレース展開が繰り広げられるのがシクロクロスです。
また、競技時間が男子で1時間と短く、速度域もそれほど速くないので、参加するレースとしても日本で人気が高まっています。
◎あんまり聞いた事ないけどシクロクロスバイクってどんな自転車?
細身のダイヤモンドフレームにドロップハンドルと、見た目はロードバイクにそっくりです。異なるポイントとしては太めのブロックタイヤとディスクブレーキ程度。これがシクロクロスバイクです。しかし、レース専用として設計されているので、前後のホイールベースは短めで、かつ重心は高め、ハンドリングはクイックで、乗り心地は硬めのものがほとんどです。
かつては舗装路以外も走れるロードバイクとしてシクロクロスバイクを導入される方も多くおられましたが、現在は自転車が競技用に先鋭化・専門化していき、舗装路以外も走れるロードバイクとしては「グラベルロード」と呼ばれる新カテゴリーの自転車が登場したことで、競技以外に使われることはほとんどなくなってしまいました。
逆に、「グラベルロード」でシクロクロスレースに参加することは可能ですので、興味があれば是非参加されてみてはいかがでしょうか。
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