スポーツタイプの自転車は色々種類があるけれど、その中でももっとも目立っているものといえば、やはり「ロードバイク」ではないでしょうか。?
見た目のスポーティーさに加え、街中を颯爽と走り抜けていく姿はやはりかっこいいですよね。今回は、ロードバイクがどんな自転車であるのかをご紹介します!
◎純粋に走りを楽しみたいという人にオススメ!
ロードバイクは、他の自転車と比べて、「遠くまで」「速く」走る事を目指して作られた自転車です。その秘密は、ポジション・ハンドル・変速(ギア)・フレーム・タイヤの大まかに分けて5ポイントに隠されています。
◎深い前傾姿勢にはワケがある
ロードバイクで真っ先に思い浮かぶ姿は、低く頭を下げた姿勢ではないでしょうか。この前傾姿勢には、主に3つの理由があります。
一つ目は、体重をペダルにかけやすくすること。前に倒れ込む勢いをそのままペダルに預けることで、力をあまり使わずに加速ができます。
二つ目は、全身の筋肉を効率よく使えること。低めのサドルで上体の起きたママチャリポジションでは、通常太ももの筋肉が多く使われます。サドルが高く、深く前傾をしたロードバイクのポジションでは、太ももの筋肉はもちろん、お尻・お腹・背中、また腕の筋肉までペダルを回す力に変換できます。
三つ目は、空気抵抗を減らすこと。自転車の最高スピードは空気抵抗とペダルを回す力が釣り合った所で決まります。最高スピードを上げるには、空気抵抗を減らすか、ペダルを回す力を増やす必要があります。ロードバイクのポジションは、自転車を速く走らせるために考え抜かれ、今も進化を続けるポジションなのです。
◎長距離も疲れ知らず!?ドロップハンドルのメリット
ロードバイクには、羊の角のようなハンドルがつけられています。これを「ドロップハンドル」と言います。ドロップハンドルは様々な握り方が出来るのが特徴です。風向きや、状況に応じて使い分けましょう。
①通称「上ハン」、上体が起き、呼吸が楽になります。
②通称「肩」、ブラケットから少し握りを変えて手を休めたい時に利用できます。
③ブラケット部分。ロードバイクの基本的なポジションです。ブレーキ操作・変速が可能です。
④通称「下ハン」。向かい風がきつい時、きついブレーキを掛けたい時に使います。
⑤通称「エンド部」ココ一発のパワーを出したい時に使えます。
◎きつい登り坂からトップスピードまで、豊富なギア変速
ロードバイクは後ろ9-11段、前2段の変速を備えるものがほとんどです。競技に用いるロードバイクは後ろ11段が標準的です。最大22段の変速ができますので、状況に応じて細かく素早く変速をすることが、遠くまで速く疲れずに走るコツです。少しでも重いと感じた場合には軽く、また、回しきれないほど回転が上がれば重く、早め早めのギア選択が出来るのがメリットです。
◎ママチャリの半分以下!?恐ろしく軽いロードバイク
ママチャリのような普通の自転車は、通常約22㎏の重量がありますが、ロードバイクはおよそその半分、10㎏前後の車体がほとんどで、競技用の自転車はルール上の最低重量である6.8kgに揃えられています。これがどれだけの軽さかというと、女性でも片手一本で持ち上げられる程軽いのです。自転車は軽ければ軽いほど、スタート・加速・減速、コーナリングが楽になります。さらに上り坂では軽ければ軽いほど有利なことは間違いありません。
ママチャリは持ち上げるのも大変ですが、ロードバイクならとても軽いので、部屋の中に持ち込むのも楽々出来てしまいます!
◎細いタイヤで圧倒的に速く走れる!
現在のロードバイクで標準的なタイヤ幅は、2.3cm から2.5cmです。一般的なママチャリが約3.5cm。かつ厚さや重量も抑えられています。空気圧が高く、細いタイヤは接地面積が小さく、路面から受ける抵抗が低くなり、かつ空気の抵抗も小さくなるために、スピードに乗った走りをするのに適しています。
ママチャリやクロスバイクと比較してタイヤが細いため、段差を乗り越える時に転倒しやすくなります。段差に対して並行に近いと乗り越えられずにそのまま転倒してしまうことがよくあります。直角に乗り越える、避けられないようであれば一旦降りるといった配慮が必要です。
以上の5点の特徴から、ロードバイクは通常の自転車よりも速く走る事が出来るのです。
ロードバイクに乗ってみると、今まで自分が走れるとは思ってもいなかったような距離を走る事が出来ます。はじめのうちは、前傾姿勢が深く、怖いと感じるかもしれませんが、普段は感じる事の出来ないスピードを味わう事が出来ます。
ロードバイクに興味を持った方は、怖がらずに是非一度その爽快感を味わってみてください!
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