ライトウェイプロダクツジャパン株式会社の自社ブランドRITEWAYは、自転車の無限の可能性に挑戦するため、本格的なカーゴバイクを開発いたしました。
開発責任者から製品のこだわりポイントなどをご紹介させて頂きます。
開発のきっかけは子どもとのお出かけ
私の開発パートナーでもある6歳の娘と3歳の息子がいるのですが、自転車で一緒に公園に出掛けるとなると水筒、おやつ、おむつ、お弁当、キックバイク、キックボード、レジャーシート、椅子、ボール、バトミントン、カメラ、、、、ムリムリ、こんなに積めないからおもちゃはボールだけにしようね。となっていました。
普通の自転車にチャイルドシートを取り付けるとなったら、ほぼ荷物のスペースは無くなってしまいます。そこで、海外の自転車事情などを調べると、カーゴバイクという荷物を大量に載せる用途の自転車がちらほら。 特殊な自転車なので日本では販売されておらず、海外でも40万円以上するような結構高級な自転車なので、日本に輸入しても気軽に変える値段ではないなあと思っていました。しかもサイズが普通の自転車の1.5倍ほどあるので、日本の生活に組み込むのも難しそうです。
売っていないなら作ってみようということで、自分が家族と一緒に使いたいカーゴバイクの開発をスタートさせました。
日本の暮らしで使えるカーゴバイク
全長やフレームサイズなど、日本のサイズ感に合った物で、なおかつ積載量は海外で売っている物と同等レベルを目指して開発をスタート。
リアの積載性を上げつつ、全長をコンパクトにするために前後両方20インチの小径ホイールとしました。(海外だと24や26インチがスタンダードです。)
写真のように、チャイルドシートを取り付けて、バスケットとパニアバッグを取り付けることができるので、公園のお出かけグッズやスーパーのお買い物まで、何でも積めます。一般車にチャイルドシートを取り付けると、目の前に親の背中があるので子どもの前方視界はほぼゼロなのですが、グレイシアEカーゴなら圧迫感なく景色を楽しむことができるので、息子も楽しそうでした。
前後車輪軸の距離(ホイールベース)は1342mm、ホイール先端からキャリア後端までは2m(正確には197cm)なので、クロスバイクやロードバイクの1.7mと比較しても30cm程度しか変わりません。一般的な駐輪場に入れても少し長いなというぐらいに収まってくれます。
キャリアは最大積載重量80kg設計
広大な面積を持つリアキャリアの最大積載重量は80kg。ライダーやバイク本体も含めたシステム設計最大重量は210kgです。
下部のサポートのキャリアサイズは前後62cm×幅60cm。上部のキャリアのみだと前後86cm×幅16cm。日本で販売されている2輪電動自転車の中では最大の積載力です。(弊社調べ)
例えば、2Lのペットボトルが6本入ったケースなら6箱、お米1俵(60kg)、マグロ1匹もいけます。
※各都道府県が定める道路交通規則において、軽車両や貨物用としての自転車の最大積載量が定められていますので各自治体に確認してご利用ください。
さらにダボ穴(ねじ穴)がフレーム各所に70か所設けられていますので、釣り竿のホルダーを取り付けたり、以下の写真のようにDIYでボックスを取り付けたりと、アイデア次第で様々な使い方が可能です。
リアのサポートフレームはねじ止め式なので、不要であれば取り外すこともできます。
シートの位置が自由自在
キャリアの長さが80cmあるので好みの位置に合わせて、チャイルドシートやバスケットの位置を自由に動かすことができます。
双子や年子のお子さんがいるご家庭なら、チャイルドシートを2個つけて乗せることが可能です。ハンドルに取り付けるタイプだと、前後で乗せられるお子さんの体重に差が出てしまうので、お困りの方も多かったのではないでしょうか。
キャリア部分は太さ17ミリと頑丈になっているので、安心してチャイルドシートを取り付けすることができます。
*チャイルドシートの取り付けについてはチャイルドシートメーカーの取り付けマニュアルに従い、安全を確認の上取り付けを行ってください。
※写真のチャイルドシートは特殊な加工を施して取り付けをしています。
アシストユニットは「SR SUNTOUR」製
ヨーロッパを中心に国内でも豊富な実績を持つSRSUTOUR製の電動アシストユニットを採用。
カーゴバイクはチェーンの長さが一般的な自転車の1.5倍あるため、リアモータードライブ式を採用しました。チェーンへの負担が少なく、変速もスムーズです。
こだわりのキックスタンド
日常使いで大事になってくるキックスタンドは安定性の高いセンタースタンドにしています。一般車のような後輪の両立てスタンドだと、全長がさらに20cm伸びてしまうので、センターを選択。
できるだけ操作しやすいように、てこの原理で踏んで持ち上げられるレバーを取り付けて、前後タイヤの接地面と近い高さになるように専用設計しています。
荷物が載っている状態で操作する場合は、大型バイクのセンタースタンドを立てるように、リアキャリアを手で持ち上げながら操作するとスムーズに立てることができます。サドルの後ろにもハンドルをつけてサポートできるようにしました。
アシスト操作系
電動アシストの操作ユニットはシンプルな円盤タイプ。
真ん中が電源のオンオフ、プラスとマイナスボタンでアシストを3段階に調節できます。緑の電波のようなライトがバッテリーの残量を表しています。
タイヤはグラベルバイク系スキンサイド
MTB並みの幅広ブロックタイヤをグラベルバイクのようなスキンサイドカラーにカスタムしたタイヤをスペック。
重い荷物を載せても安心です。
強力な油圧ブレーキ
制動力の高い油圧式ディスクブレーキを採用しているのはもちろんですが、ディスクブレーキの径も一般的な160mmではなく、マウンテンバイクレースなどで使われる180mmの大型径のものを採用。
荷物を載せて全体の重量が重くなるカーゴバイクでも安全に止まることができるように考えました。
ご購入を検討して頂いている方への注意点
ここまでご覧になって頂きありがとうございます。
カーゴバイクという特殊な自転車のため、購入に際して事前に知っておいて頂きたいことを最後にお伝えいたします。
・普通自転車ではないため、交通ルールが異なります。
適用される交通ルールについては、タンデム自転車と同じルールが適用されますので、分かりやすく説明されている三重県警様の資料を引用して紹介いたします。
>例外的に普通自転車に認められている、歩道通行ができません。
>自転車を除くの補助標識があっても、一方通行の逆走はできません。
*路側帯や自転車専用レーン(普通自転車専用通行帯)を通行することはできます。(軽車両の通行が認められているため。)
引用:三重県警 令和2年8月から、タンデム自転車が一般道路で運転できます!
https://www.police.pref.mie.jp/information/R2_tanndemu.pdf
・自転車保険の適用をご確認ください
普通自転車では無いため、一部の保険会社では自転車賠償責任保険の適用外になる可能性があります。弊社が確認した保険会社では適用されることを確認していますが、ご加入している保険会社へ普通自転車ではない自転車が適用されるかどうかを念のためお問い合わせください。
まとめ
公園、買い物、キャンプ、配達、災害対応、引っ越しまで、自転車の可能性を無限大に広げてくれる、カーゴバイクのご紹介でした。
商品の詳細情報はこちらです。
https://www.riteway-jp.com/bicycle/riteway/glacier-e-cargo
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