スポーツバイクを買って、そのスピード感や軽快さから、ついつい走りすぎてしまう、なんて事はありませんか?自転車で走っている最中は、常に風を受けているので、多少の運動量でかいた汗はすぐに乾いてしまいます。
つまり、自分が思っている以上に、身体から水分が抜けていってしまっているのです。暑くないから、喉が渇いていないから、といった理由で水分を口にしていないと、気がついたときには脱水症状になってしまっていた、という事も考えられます。
◎何を飲むのが一番オススメ?
運動中に飲むスポーツドリンクの中で一番のオススメは、「ハイポトニック飲料」と呼ばれる種類のものです。
スポーツドリンクは、主に2種類に分けられます。
- アイソトニックタイプ
- ハイポトニックタイプ
主な大きな違いは糖分濃度にあります。
アイソトニックタイプとは、水分に含まれる糖分濃度が体液濃度と同じもので、水分と糖分が体内に吸収されやすいという特徴があります。しかし、運動中は汗をかくため、体の浸透圧が下がってしまいます。この状態で飲んでしまうと、糖分濃度が高すぎて吸収が遅くなるので、「運動前の脱水予防」として飲むことをオススメします。
一方、上記で運動中にオススメと記載したハイポトニックタイプとは、運動中に汗をかいて体の浸透圧が下がった状況でも、効率的に水分を補給しやすいよう、糖分濃度が体の浸透圧よりも低く作られているのが特徴です。よって、速やかに水分を摂取できるので、運動中にオススメなのです。
- アイソトニックタイプ⇒体液濃度と同じ⇒運動前に最適
- ハイポトニックタイプ⇒体液よりも薄い⇒運動中に最適
◎どれくらいを目安に水分補給をすべき?
運動中は「こまめに」水分を摂取することが大切ですが、「こまめ」って一体どれぐらいの量や時間を指しているのか、具体的な数字が分からないですよね。
どれぐらいの距離を走るのか、その時の気温は何度ぐらいか、といった条件で変動はあるかと思いますが、自転車での走行時の「こまめ」な水分補給とは、1時間の走行に対し、500ml~1Lを目安に補給出来れば良いのではないでしょうか。
プロ選手は、レース中に1時間の走行につき、1L~1.5Lを摂取するそうです。
◎水分補給のポイントは、「飲みやすさ」にあり!
「こまめな」水分補給を行うためには、「飲みやすい」環境にある事が大切です。なぜなら、水分補給までに時間がかかりすぎてしまうと、「面倒くさい」という気持ちが生まれてしまい、飲む頻度が減少してしまいがちだからです。
ペットボトルなどでも十分に水分補給は出来ますが、信号待ちのちょっとした時間に水分補給をするために、キャップを開閉するのはなかなか手間のかかる作業です。焦って飲もうとして、キャップが手元から転がり落ちてしまった、なんて事も十分に起こります。
サイクリング用のボトルであれば、キャップを開閉する必要がないので、慣れれば走行しながらでも水分を摂取する事が出来ます。また、ペットボトルよりも保冷・保温機能に優れているので、夏場や冬でのサイクリングにもオススメです!
◎常に背中に水を背負う、補給方法「ハイドレーションシステム」
ボトルを手で掴んで水分を摂取する、という方法以外に、画期的な水分補給システムがあるのです。それは、「ハイドレーションシステム」というもので、背中に背負った水のタンクからチューブでいつでも水を摂取出来る方法です。
登山やトレイルランニングなどをされている方は、見たことがあるのではないでしょうか。この方法なら、マウンテンバイクなどのすぐに手が離せない競技でも、ストレスなく水分を摂取する事が出来るのです。
自分の走り方にあった方法で水分を摂取して、脱水症状にならないよう気をつけましょう!
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