ひとくちに「スポーツバイク」とはいっても、様々な種類のものがあります。ここでは、スポーツタイプの自転車を大解剖しちゃいます!
まずは、大きく自転車の種類を分けると3種類になります。
①舗装した道路を走る自転車:ロードバイク、クロスバイク
②野山を走る自転車:MTB(マウンテンバイク)
③アメリカで発達したBMX(ビーエムエックス)
では、①の「舗装した道路を走る自転車」から見ていきましょう。
【ロードバイク】
舗装道路を遠くまで、速く走ることに特化した自転車です。「ドロップハンドル」と呼ばれる羊のツノのようなハンドルと、「ダイヤモンドフレーム」という三角形を2個組み合わせたひし形の車体が見た目の大きな特徴です。
「ツール・ド・フランス」などのサイクルロードレースを走るのもこのタイプの自転車です。より速く遠くまで走ることを目的としているために、タイヤは細く、深い前傾姿勢を取り、また軽量化が進んでいることも特長です。
【クロスバイク】
マウンテンバイクを舗装道路で乗りやすいように改良を施し、進化した自転車がクロスバイクです。そのため、マウンテンバイクとロードバイクの良いところをそれぞれ備えています。
それほど深くない前傾姿勢、取り回しがかんたんなフラットバーハンドル、軽い力で減速できるVブレーキなどMTBの特長と、細いタイヤと軽いフレームによる軽快な走りというロードバイクの特長の良いとこ取りをした自転車と言えるでしょう。
価格的にも手頃なものが多く、スポーツバイクの入門として多くの人に愛用されています。
【フラットバーロード】
クロスバイクがMTBを舗装路向きにしたものなのに対して、フラットバーロードはロードバイクにフラットバーハンドルを取り付けたものです。結果的にクロスバイクとほぼ同じ見た目の自転車に仕上がっています。
比較的新しいカテゴリーの自転車で、当初は一部の好事家が始めたマニアックな自転車のカスタマイズでしたが、最近はメーカーから販売されるほどのカテゴリーに成長しています。
【ミニベロ】
フランス語で自転車を意味する「ベロ」、その名の通りミニベロは小さな自転車です。タイヤが通常の自転車よりも小さいので、「小径車」とも呼ばれています。小回りが利き、街中の新号待ちなど「ストップ&ゴー」が得意です。
また、コンパクトで持ち運びしやすいので、保管や駐輪も簡単に出来るのが特長です。
【ランドナー】
荷物を載せて、旅行をするのに長距離走行を目的として開発された自転車です。ロードバイクと見た目は似ていますが、ロードバイクが「舗装路を遠くまで、速く」に特化した自転車であるのに対し、ランドナーは「旅をする」ことに特化した自転車と言えます。
そのため、泥除け・キャリアが標準装備、タイヤはロードバイクより二回り小さな650Bサイズ、乗り心地にすぐれたクロモリ製フレーム、低いギア比、前輪と後輪の間(ホイールベース)が長い、等が典型的なランドナーの特長です。日本では熱烈な愛好家が多くいるカテゴリーです。
【ピストバイク】
イタリア語で「トラック」を意味する「ピスト」が語源。その名の通り、トラック競技を原点にしたシングルスピード(ギアの変速がついていない)が特長で、中にはフリーハブ(ペダルを止めてもタイヤが回る仕組み)を持たない物もあります。
公道を走るためには、ブレーキ等の保安装置を必ず取り付ける必要があります。
では次に、②の「野山を走る自転車」を見ていきましょう。
【MTB(マウンテンバイク)】
アメリカで生まれ、日本では1990年代に大ブレイクし、その後も発展を遂げながら人気を保っているオフロード向けの自転車がマウンテンバイクです。オフロード自転車といえばこの形を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
路面の凸凹を吸収するための「サスペンション」、幅が広くコントロールがしやすい「フラットバーハンドル」、幅の広いタイヤが大きな特長です。またそれらの特長から、舗装路を走る場合にも乗り心地がよく、かつ様々なアクションが楽しめるために、活躍のフィールドは野山のみに留まりません。
競技や楽しみ方の多様化から、種類も多様化が進んでいるMTBですが、ここではフレームの特長からざっくり2種類に分類して解説します。
【ハードテイル】
マウンテンバイクは競技内容や楽しみ方によって細分化が進んでいますが、ここではざっくりと2つに分けて解説します。サスペンションというものが前輪のみに付いていて、後輪には付いていないタイプのMTBは「ハードテイル」と呼ばれています。
その名の通り「硬い尻尾」ですね。後輪にもサスペンションを備えた「フルサス」タイプと比較し、軽量で、かつ後輪の感触が体にダイレクトに伝わるため、コントロール性にすぐれ、上りに強いタイプとされています。
【フルサスペンション】
前後にサスペンションを備えたものを「フルサスペンション」「フルサス」と呼んでいます。
ペダルの動力を伝える後輪を確実に地面に設置させるため、また、下りの大きな衝撃からコントロールを容易にするために後輪にもサスペンションが付けられています。
そのため、MTB初心者にも扱いやすく、比較的下りに強いタイプのMTBとされています。
続きまして、③のアメリカで発展したBMX(ビーエムエックス)をご紹介します。
【BMX】
元々、オートバイのモトクロスレースが盛んなアメリカで、子供の遊びを元に生まれたカテゴリーだと言われています。そのため、名前も「自転車のモトクロス」という意味になる「Bicyele Motocross」の略であるBMXと呼ばれています。
20インチの小さなタイヤと頑丈なフレーム、アップハンドルが特長です。レースとフリースタイルに大きく分けられます。
【レース】
専用の競技場でスピードを争う競技です。強度の優れたフレームと、20インチタイヤ、垂直に上に立ったハンドル、シングルスピード、ブレーキは後輪のみ…などこれが競技用レーシングBMXの主なスタイルです。
【フリースタイル】
スピードを競うBMXとは別に、ストリートスポーツとしてアクロバティックな技を競うフリースタイルBMX。ハンドルを回転する事が出来るので、激しいライディングやトリックと呼ばれる技を展開出来るのが特長です。
いろいろなスポーツタイプの自転車をざっくりと紹介しました。ぜひごあなたのお気に入りを見つけて、ライフスタイルにスポーツ自転車を取り入れて見て下さい♪
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