最も汎用性に優れたオールロード ロードサイクリングは進化した。現代のロードバイクに対する要求は非常に多様化し、ダートを含むアドベンチャーライドやリラックスしたツーリング、または自転車通勤でもハイパフォーマンスロードを使いたいという声があがるようになった。VRは、ハイスピードなトップレースや、ダウンヒルコースのようなオフロード以外であれば、これ1台ですべてのライディングに対応する。広いタイヤクリアランスを確保し、ブロックタイヤを装備することでオフロードにも対応。ペダリングの反応性に必要な横剛性はレーシングバイクと同等レベルまで高めており、25Cタイヤを装着し、ハンドルを下げればレースへの出場もできる。もちろん剛性と柔軟性のバランスは失っていない。新形状のシートステーが垂直方向の柔軟性を飛躍的に高め、振動吸収性と路面追従性を獲得。そしてFeltロードらしい加速性と反応性がVRの特長だ。VRはロードサイクリングの限界を破り、ライダー自身の限界も破るサポートをする。 FELT VRFELT VRFELT VRFELT VRFELT VRFELT VRFELT VRFELT VRFELT VRFELT VRFELT VRFELT VRFELT VR FELT VR VR |Advanced |Ultegra Di2 2x12 Shimano Ultegra Di2, Raynolds AR29 DB Custom ¥900,000(¥990,000 税込) VR |Advanced |105 Di2 2x12 Shimano 105 Di2, Raynolds AR29 DB Custom ¥700,000(¥¥770,000 税込) VR |40 2x10 Shimano Tiagra, Devox WheelRDS.A1 ¥250,000(¥275,000 税込) VR |60 2x8 Shimano Claris, Devox WheelRDS.A3 ¥180,000(¥198,000 税込) 販売店検索 最高の汎用性、オールロードジオメトリー VRはベストセラーバイク Zからエンデュランスロードジオメトリーを継承。わずかに寝かせたヘッドアングル、ロングホイールベースにより、ロードレーサーに特有のふらつきやすさを解消し安定性を向上。 尚且つFeltが長年培ってきた設計により、ロードバイクらしいキビキビとした反応性を両立させている。ダートや通勤での使用も想定したVRは、スタックハイトが高く、より上体の起きたアップライトポジションに変更。操作性を高め視界を広く、バッグを背負ってのライディングにもフィットする。あらゆるライディングシーンでパフォーマンスを発揮する、マルチに使えるオールロードジオメトリーだ。 より快適なスプリングシートステー VRはディスクブレーキ化に伴い、まったく新しいシートステー形状を採用している。応力分析の結果、シートステーブリッジは剛性に全く貢献しておらず、振動の吸収を妨げていることが判明した。そこでエンジニアは、ブリッジを廃したシートステーのデザインをスタートさせた。さらなる解析の結果として、シートステーとシートチューブの厚い接合部は想定以上に快適性に影響を与えていることが判明。シートステーのシートチューブとの接触点を最小限のものとして、トップチューブと一体化したデザインを採用した。新形状により、フレーム全体の垂直方向の柔軟性は12%向上。リアステーはまるでスプリングのようにトップチューブを中心にしてリアエンドの動きを作り出す。ダートでも路面にしっかりグリップしパワーを逃さず、抜群の振動吸収性がライダーのパフォーマンスを高めるだろう。 多様なライディングにマルチに対応 多くのライディングシーンを想定したVRは広いタイヤクリアランスを確保。チェーンステーのタイヤクリアランス幅は約42mm 。これはタイヤの両側に6mmずつのクリアランスを必要とする国際標準化機構(ISO)の基準に則ると、30mmのタイヤ幅まで、Feltが安全を確認した上で実際に装着可能なタイヤ幅の上限は35mmが目安となる。そんな広いタイヤクリアランス、かつ高い汎用性を持つVRだが、ロードレーシングタイヤを装着した際もタイヤの性能をスポイルしない「ロードバイク」としてのスピード性能も特長だ。25Cタイヤを装着すればレーシーに、35Cタイヤを装着すれば荒れた路面や街中の段差の振動を吸収し、どこまでも走り続けることができる。 ライディングを快適にするインテグレーション 多様なライディングシーンに対応するため、VRはアクセサリーをスマートに装着するための工夫が施されている。トップチューブにはストレージボックスを装着するためのアイレットを装備。ボトルケージと同じ規格のアイレットで、市販の多くのストレージを装着可能。全天候に対応するVRには、専用フェンダーを装着するためのアイレットも装備。加工をせずにシームレスにフェンダーが装着できるようになっている。アルミフレームの540mmサイズ以上には、ダウンチューブに2箇所のボトルケージアイレットを備え、合わせて3つのボトルもしくはツールボトルを携行可能だ。 Previous Next IMPRESSIONSIMPRESSIONS「シクロワイアード」磯部聡さん これだけのマルチパーパスロードたるギミックを持つVRだが、その本質には自ら「レース屋」と称するフェルトならではの、FRシリーズと共通する運動性能を確かに感じることができた。走りの芯をぶらさず、ジオメトリーと太タイヤをもって快適性を高めるという設計思想は、例えばしなやかな走りを身上とするサーヴェロ・Cシリーズとも違うアプローチであり、新しいジャンルを切り開こうとする両社の違いが興味深い。 [全文はこちら-シクロワイアード]