アルミフレーム×

ディスクのニュータイプ


IMPRESSION – Z75 Disc
Z シリーズの優れた快適性を生み出すジオメトリーとアルミ素材、さらにディスクブレーキを搭載したZ75 ディスク。あるべきところにブレーキ機構が存在しない新鮮なフォルム。さらにアルミフレーム×ディスクブレーキという組み合わせも今までにないスタイルだ。
スタイリッシュな外観ながら、ディスクの存在がどんなところでも走れてしまうようなタフなバイクだと想像させる。踏み出しはややマイルドで25〜30km くらいのペースで走るのが気持ちいい。落ち着きのあるハンドリングは、中速域でも安定した操作性である。また Z シリーズは快適性と運動性能が共存しているのもおおきな特徴といえる。コンペティションシリーズに負けない軽い走りも楽しめるだろう。
ジオメトリーはエンデュランス向きのアップライトな設計だ。これはヘッドチューブ長が長いことで、余計なスペーサーコラムでスタックを稼ぐことなく自然なフォルムでポジションが出せる。無駄がなくなり格好のよくセッティングできるというものだ。コンポーネントはシマノ・105 で、手元変速器は確実なシフトチェンジを提供してくれる。
ディスクブレーキは TRP 製のメカニカルブレーキとなり、難しい設定はなく誰でも簡単にディスクブレーキに親しむことができる。ただし適正な制動力を得るためにはコンスタントなメンテナンスを必要とするだろう。メンテナンスも楽しみのひとつと考えて付き合っていきたい。このディスクブレーキの強力なストッピングパワーと、カスタムチューンを施し 700×28C タイヤを組み合わせれば、グラベルロードなども楽しめるバイクに変貌するだろう。
天候も気にせず、強烈なワインディングでもスピードコントロールに余裕が生まれ、より遠くへ走る動機付けにもなる。このブレーキ機構の違いによってフォークブレードの加工や剛性面での配慮が見られ、フォークは通常のロードバイクよりも堅牢に感じられる。リアセクションもブリッジを設けていないにもかかわらずしっかりとした剛性を引き出せている。
この Z75 ディスクは快適性、運動性能、そして高い制動力を兼ね備えたアルミフレームである。
アルミ素材であっても快適性を導きだすために形状設計を徹底的に研究し、行き着いた答えがこのフレームデザインだ。
ブレーキとシフトケーブルはフレームに内蔵されている。フレームの美しいフォルムを活かしてくれる。
フェルトオリジナルのディスクブレーキ用リム。カラーコーディネイトも完璧である。タイヤ幅は最大 28C まで対応している。
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FELT アルミ・テクノロジー