Zシリーズの

醍醐味が楽しめる


IMPRESSION – Z100
Z シリーズのパフォーマンスを手軽に楽しむことができるもっともお手頃なコンプリートバイクだ。最初の印象としてはクセがなく乗りやすいバイク、である。フレームの剛性感はほどほどのレベルで、路面からの振動吸収性は十分なレベルに到達している。このシリーズらしい快適だが、ガンガン走りたい気持ちにも応えてくれる運動性能を兼ね備えている。
末弟といえるこのモデルももちろんその特性は息づいていて、コンフォートライドもファストランにも対応してくれるだろう。軽い走りはボリュームのあるダウンチューブや BB 周りの適度な剛性によるもの。形状から想像したとおりの味付けといえるだろう。
ハンドルのアップバー部分にはサブブレーキが装備され、ドロップハンドルのブラケットに慣れず、とっさの動きがしにくい人には有効なパーツだ。アップバーを握り、ゆったりとリラックスして走っているときでも、より安全にスピードコントロールを行なうことができる。もちろん安定感に優れるハンドリングももちろん備わっていた。
メインコンポーネントはシマノ・ソラである。シフトコントロールこそ上位モデルと比べてしまうと、一歩譲るものの基本性能には文句のつけようはないだろう。
ブレーキキャリパーはオリジナルホイールとのマッチングが良好で、しっかりとブレーキングできた。ギア比はフロント部のコンパクトドライブに加えて、リアカセットスプロケットはワイドで、ロー側に32T を装備。このギアなら大抵の峠で余裕を与えてくれるはずだ。パーツアッセンブルを見てもメーカーがしっかりとターゲット層のレベルやスキルを見据えている証拠だ。
重量的にはやや気になるかもしれないが、その走りは重量のハンディを感じさせない挙動の軽さがある。これも適度なフレーム剛性や、ギアレシオなどによる複合的な要素がかもし出すもの。個人的にはホイールのグレードをランクアップして乗ってみたい衝動に駆られたバイクだった。この Z100 は価格以上のパフォーマンスを提供すると約束しよう。
リラックスしたフォームでライディングが楽しめるフレーム設計が Z シリーズ最大の魅力だ。運動性能にも妥協がないことも付け加えよう。
サブブレーキを搭載することで、アップバーを持っているときでも慌てずにスピードコントロールを行なうことができる。
バーエンドバーにはフェルトのエンブレムが刻まれている。小さなパーツにも妥協がない。
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FELT アルミ・テクノロジー