ジムフェルト×ロードバイク
ロングインタビュー

FELTブランドの歴史をジムフェルトにインタビュー

  • フレーム内部に用いられるインサイドアウトとは?
  • ロードバイク カーボンフレーム 内側
    インサイドアウトは裏返しという意味で、カーボンロードフレームの外側、内側を同じ品質にする技術です。 今までのカーボンフレームの内側はビニール風船のような不要物が残ったままで製品化されていました。 現在も多くのカーボンフレームは従来の製法で作られています。
    従来の製法では内部にカーボンの起伏がランダムに発生し、指定したカーボンシート仕様書の通りにパフォーマンスを出すことが難しいのです。重量が増えることも問題でした。
    ロードバイク カーボンフレーム 性能
    そこで、内部を均一に仕上げるための技術開発をスタートし、完成したのがインサイドアウトです。スペック上ではインサイドアウトで一括りにしていますが、今はインサイドアウト第三世代を使っています。

    第一世代は風船の代わりにポリスチレンのインナーモールドを使用していました。かなり内部は均一に仕上がりますが、熱成型の過程で溶けていくため、精度の面で課題が残りました。そこで第二世代はポリウレタンでインナーモールドを作成し、成型後引き抜くことにしました。ポリウレタンでほぼ完ぺきな成型が可能になりましたが、ポリウレタン型が固かったため、内部構造を複雑にすると引き抜くことが難しい課題が新たに発生しました。

    現在、FRDに使用しているインサイドアウト第三世代はシリコンとポリウレタンの複合インナーモールドです。 フレーム性能を高めるために、複雑な内部構造にしてもスムーズに引き抜きができるようになりました。現在第四世代の開発を行っています。