【プロジェクト135】とは、合計年齢 135歳(開始当時)、目標体重135kgとし、トム・カーコー夫妻が日本全国47都道府県を自転車で旅するという壮大な企画から始まりました。なんと、2年かけて、2人は47都道府県を制覇!!
そして、日本だけでは飽き足らず、今度は世界へ飛び出します!
【プロジェクト135 パート2】では、世界遺産を巡りながら、世界の自転車事情をお伝えしていきます。
カステル・デル・モンテはアンドリア市街から南へ約20km、サンタ・マリア・デル・モンテの集落の近くにあるお城です。これで、あーあの辺ねと解る方は相当のイタリア通、私などさっぱり解りませんでした。解りやすくいうとイタリアの南、長靴のカカトの付け根部分の外側、アドリア海に近い場所です。カステルが「城」、モンテが「山」を意味するそうで、直訳すれば「山の城」ということになります。13世紀にフリードリッヒ2世によって建てられたもので、彼のイスラム教への理解を示すように、築城の位置は当時のキリスト教の拠点であるシャルトルとイスラム教の中心メッカとの2点を結ぶ直線上の位置にあるのだそうです。この城は軍事上の城でも、居城でもなく、別荘または客をもてなすために使用されたのではないかといわれているそうですが、今もまだ結論は出ず、学者たちが議論を続けているそうです。由来その他は解りにくいですが、現物のお城はとてもユニークで他で見ることのないものでした。1928年から修復が始まっているそうですが、今だに放置されたままのところも残っています。見る分にはわりと解りやすい文化遺産ではありました。 | |||
■今回場所は | |||
より大きな地図で プロジェクト135 第85回 「カステル・デル・モンテ」(イタリア) を表示 |
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この方が、フリードリッヒ2世の末裔、フリードリッヒ13世です。ナーンテ冗談です。お城の近くの農場主です。この日のお昼はアグリツーリズモ(農場レストラン)でいただきました。 | |||
まず出てきたのがモッツアレラチーズ。これで二人分です。二個でやめておきました。 | |||
その前に上側のパンが来て、そしてフォカッチャが出ました。 | |||
そしてミックスグリル。鶏肉、豚肉、ソーセージ等が大皿でドカンときて、それを5人くらいで取り分けるのです。これは一人分に取り分けた後です。見た目はともかく美味でした。 | |||
素晴らしいのは大量のゆでたキャベツがガバッといった感じで出てきて、自由に取り分けるのです。 | |||
こんな具合です。これもとても美味しく、昨日の不満が消し飛びました。アマルフィよりここの方が絶対おすすめです。 | |||
これが取り分けた後に残ったデザートです。メインまでは食べられたのですが、なんせ量が多くて、美味しかったのですが残してしまいました。 | |||
アッ忘れていました、フォカッチャとミックスグリルの間にこのサラダが来ました。 | |||
ここのレストランの極めつけは自家製ワインです。左の男性が持っている器には1ℓ入っています。これで、5ユーロです。5人で分けて一人1ユーロ。安かったし、とても美味でした。 | |||
レストランの中には暖炉があり、薪が燃えており、豚の丸焼きもできそうな風情でした。 | |||
さて、いよいよお城です。遠くの山の上にポツンと建つのが今日の目的地「カステル・デル・モンテ」です。近くに見えるトンガリ屋根の小屋のようなものは、畑の石を除いて造るのだそうです。 | |||
別の小屋が出てきました。明日行くアルベロベッロの建物は昔、こうして造られたのではないかといわれているそうです。 | |||
そして到着しました。「CASTEL DEL MONTE」です。 | |||
しかし変わった、ユニークなお城です。オバさんは美味しいお昼で満足顔です。 | |||
このガイドさんが持っている平面図を見て下さい。外壁も内庭も塔も、みんな八角形なのです。 | |||
遠くから見ていると、あんなに小さく見えたのに実物はこんなに大きいのです。大理石の外壁が光の加減でピンクに見えたり灰色に見えたりするのです。 | |||
確かにこの角度から見ると多少青っぽいというか灰色っぽいというかに見えます、が、、、 | |||
この角度から見るとピンクのように見えます。 | |||
これなんか、もっとピンクに見えますネ。 | |||
正直に言うと、お城の中はあまり面白くありませんでした。1928年に修復が始まるまでに、盗掘に遭い、壁表面の大理石などがはがされてしまっているそうです。 | |||
中庭から見た内壁もなんの変哲もなく、あまり楽しくありませんでした。 | |||
内壁も大部分の大理石がはがされてしまっていて、これが全て残っていればきれいだったろうなーと想像するしかありませんでした。 | |||
壁の大理石は、はがしてしまった盗賊たちも、柱とかアーチの部分は崩れる危険があるからか、残していったようです。 | |||
この模型は解かりやすかったです。 | |||
部屋の天井はバツ印のアーチになっていて、その中心にマークのようなものが彫ってあり、どこの部屋にいるか解るようにしていたそうです。それほど似た部屋が多かったのですって。 | |||
八か所ある塔の一か所に登りました。 | |||
塔の天井はこんな具合です。 | |||
別の部屋の天井です。アーチの真ん中に何かマークのようなものが見えるのですが、解りますか? | |||
上と同じように見えますが別の部屋です。 | |||
さて、これは何だと思いますか? | |||
そして反対側には手を洗う場所があったのだそうです。そうです、当時のトイレです。 | |||
居ました!!今回は自転車に会えないのかと思っていたらお城の前を格好良く2台の自転車が通りました。ホッとしました。 | |||
安心して下さい、もう一台見つけました。 | |||
今回のイタリアで一番書くことの少なかったのがここ、「カステル・デル・モンテ」でした。長い間放置され、盗賊のやりたい放題が続いてしまい、壁画だとか調度品だとかがあるわけでもありませんでした。八角形の集合体のような構造は確かにユニークだし、見る人が見れば素晴らしいのでしょうが、教養に欠ける我が夫婦には難解でした。城攻めのチームに代わればよかったと思います。でもフリードリッヒ13世の農場レストランは今回のイタリアの旅で、味といいボリュームといい、一番だったかもしれません。特に私、娘やトーチャンにお肉のトモコさんと呼ばれるほど肉好きなので大満足でした。農場のワインは私でも美味しいと思う防腐剤なしのとても新鮮な味だったので2本も買ってきてしまいました。1本10ユーロ、安いでしょ?あっ、皆さんがこれを読んでいただく頃にはもうなくなっていると思います。念のため。さて、次は「マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園」へ行きます。お楽しみに。 | |||
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