【プロジェクト135】とは、合計年齢 135歳(開始当時)、目標体重135kgとし、トム・カーコー夫妻が日本全国47都道府県を自転車で旅するという壮大な企画から始まりました。なんと、2年かけて、2人は47都道府県を制覇!!
そして、日本だけでは飽き足らず、今度は世界へ飛び出します!
【プロジェクト135 パート2】では、世界遺産を巡りながら、世界の自転車事情をお伝えしていきます。
13世紀後半に、ポロンナルワを追われたシンハラ王朝が、中部の各地を転々とした後、15世紀後半から都としたのがここキャンディです。キャンディはシンハラ王朝最後の都で、19世紀に入ってイギリスに滅ぼされるまでの300年余りの間のスリランカの文化と、その後のイギリスの影響が色濃く残っています。丘陵地帯にあるキャンディは英国に気候が似ていることもあって紅茶の産地としても有名です。仏教徒であるシンハラ人にとって、仏陀の歯を安置する仏歯寺は民族の最高の象徴といわれ、聖地といわれています。スリランカは光り輝く(スリ)島(ランカ)という意味だそうで、スリランカブルーと呼ばれるブルーサファイアを筆頭に宝石の産地としても有名なのだそうです。では早速「聖地」キャンディを見てみましょう。 | |||
■今回場所は | |||
より大きな地図で プロジェクト135 第72回 「聖地キャンディ」 (スリランカ) を表示 |
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これが「聖地」といわれる所以、仏歯寺の本堂です。中に仏歯が祀ってあるそうです。 | |||
有り難そうな入口付近。さすがに象牙がふんだんに使われています。 | |||
お寺の中の仏塔というのもなんだか変な気がしますが。 | |||
下から見るとこんな感じのお寺です。 | |||
本堂へ行くまでのなんとか堂です。仏歯がポルトガル人に取られそうになったときのこととか、女性の髪の中に隠して持ち帰ったことだとかが絵になって飾られています。 | |||
お寺の入口にはペラヘラ祭の様子が描かれています。このお祭りがあるので、キャンディは今も栄えているのだという説もあるそうです。 | |||
八角堂と本堂です。 | |||
皆さんお解りになりますか? | |||
あーよかった。皆さんお解りにならないですね?では、これならどーでしょう? | |||
さすがキャンディマーケットは香辛料でいっぱいです。 | |||
香辛料だけではありません。お米も量り売りです。 | |||
魚は全て干し魚でした。 | |||
ジャガイモ、タマネギ、あと上の方のはなんでしょう? | |||
これはなんだか解りやすかったです。目を合わせないように通り過ぎました。 | |||
アッ、青野菜もありました。 | |||
こんな優雅な中庭のある周囲の建物がキャンディマーケットです。 | |||
キャンディを中心としたスリランカ中央部で踊り継がれているキャンディアンダンスです。一時間ほどのプログラムでしたがとても見応えがありました。 | |||
さー、いよいよセイロン紅茶です。紅茶と日本茶はもともと同じ茶葉なんだそうです。ここまでは一緒なのだそうです。 | |||
全体にあまり大きなお寺ではありませんが、内容はなるほどと思えるものでした。 | |||
やはりスリランカは象なのです。 | |||
仏歯寺の前にあるキャンディ湖は19世紀初めに最後の王様によって造られたそうです。 | |||
キャンディは仏歯寺が目玉ですが、世界遺産には街全体として登録されています。 | |||
英国時代の建物と思われます。 | |||
英国がスリランカへ進出してきた理由は香辛料などいろいろですが、その中に宝石もあったのだそうです。ヴィクトリア女王やダイアナさんもスリランカの宝石はお気に入りだったとか。 | |||
私にはただの石にしか見えません。 | |||
でも日本の奥様方も大好きなようです。 | |||
古くはアラブ商人、ポルトガル、オランダ、そしてイギリスと遠くからやって来た主な目的が香辛料です。これはいろいろな香辛料を一か所で見せるスパイスガーデンです。 | |||
スパイス、香辛料というと私などは胡椒(PEPPER)ぐらいしか思い浮かびませんが、シナモン、ターメリック、コリアンダー、クローブ、クミンなどなど、植物を見せて説明されてもどれがどれだかわかりません。 | |||
乾燥させて、蒸して、発酵させて…。発酵させるかさせないかで、紅茶と日本茶が分かれるのだそうです。 | |||
この奥の機械は日本製で、センサーで葉っぱと茎を分別するのだそうです。 | |||
そして最後はこんなにたくさんの種類のお茶ができるのだそうです。紅茶はいまだにセイロン紅茶といってスリランカ紅茶とはいわないそうです。 | |||
それにしても前回のダンブッラの辺りやこのキャンディの近辺では自転車をほとんど見ませんでした。中部の丘陵地帯で坂が多いためでしょうか?ずいぶん探したんですけど。 | |||
紀元前5世紀から続いてきたシンハラ人の王朝もインドに追われて15世紀後半からここキャンディに都を置き、19世紀にイギリス人に滅ぼされて消滅してしまいました。もちろん、シンハラ人が滅んでしまったわけではなく、今でもスリランカの人口の70%はシンハラ人で、その人たちが信じている仏教の盛んな国です。ただ、香辛料や宝石、ゴム、ココナッツなどが豊かだったために、イギリスなどに攻められ、王朝の歴史はここキャンディで終わってしまいました。泊まったホテルは近代的な清潔な感じでしたが、バスで通る町や田舎は私たちの生まれ育った時代よりも、もっと前の感じです。キャンディは静かな落ち着いた町でした。暑さもその前の町々に比べると楽でしたし、身体が慣れたのか、果物も平気で食べられました。ただ、自転車を全然みられなかったのは残念でした。次回は要塞都市ゴールを紹介します。 | |||
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