【プロジェクト135】とは、合計年齢 135歳(開始当時)、目標体重135kgとし、トム・カーコー夫妻が日本全国47都道府県を自転車で旅するという壮大な企画から始まりました。なんと、2年かけて、2人は47都道府県を制覇!!
そして、日本だけでは飽き足らず、今度は世界へ飛び出します!
【プロジェクト135 パート2】では、世界遺産を巡りながら、世界の自転車事情をお伝えしていきます。
世界遺産のタイトルは難しいのですが、要するに今回はフランスとスペインにまたがるピレネー山脈を旅しました。世界遺産のタイトルの巡礼路もフランスとスペインにまたがっており、歴史に詳しい方やキリスト教に興味のある方には重要な意味のある地域のようです。私達のような無知な人間にはその重要性は分かりませんが、その自然の素晴らしさは感じられます。とはいえ、チョッとだけ、サンティアゴというのは聖ヤコブのスペイン語名、コンポステーラというのはカンポ(野原)ステーラ(星の)、だそうで、サンティアゴ・デ・コンポステーラはスペイン西部の聖ヤコブの墓のある町で、この町はローマ、エルサレムと共に三大聖地の一つだそうです。そこへヨーロッパ全土から巡礼が来る道が巡礼路、アルルからサンティアゴまで1,600km、パリからサンティアゴまで1,700km、ビュイ・アン・ヴレーから1,500kmなど最盛期には50万人も集まったのだとか。この巡礼路、沿った村々にロマネスク様式の教会が作られ………、全部は読むだけでも大変、多分、イヤになってしまいます。それよりも、ピレネー山脈の景色を楽しんで下さい。 | |||
■今回場所は | |||
より大きな地図で プロジェクト135 第50回(フランス) フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路 を表示 |
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この地図の左はじがサンティエゴ・デ・コンポステーラです。下側のスペインと上のフランスの間がピレネー山脈です。左上のマークが巡礼のマーク、ホタテ貝。 | |||
これが主役の聖ヤコブ、サンティエゴです。 | |||
ピレネー山脈の巡礼路にはあちこちに教会、修道院や山の上にマリア像などがあります。 | |||
聖ヤコブとマリア像がどんな関係かよく分かりませんが、巡礼路に沿っていろいろな時代がいりまじっているのでしょう。 | |||
大渓谷のあるガヴァルニー村の教会も小さくて何の変哲もありませんが世界遺産です。 | |||
世界遺産のプレートの右下にホタテ貝のマーク、これが巡礼路で、サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指しているのです。 | |||
何十日もかけてこんな路を聖地を目指して歩き続けたのでしょうネ。 | |||
路沿いには宗教色の濃いモニュメントが至る所にありました。 | |||
四国の八十八ヶ所とか、能野古道とかの難業苦業に通じるものがあるのでしょう。 | |||
見えてきましたガヴァルニー大滝。400m以上の落差があり、ヨーロッパ第一の滝だそうです。 | |||
徒歩、馬、いろいろな方法で聖地を目指したのだそうです。この馬は観光用ですけど。 | |||
何日も何日も、テクテク、テクテク。 | |||
でも、至る所に多様な花が咲いていて、癒されました。 | |||
現在は徒歩で100km以上、自転車で200km以上行くと巡礼者と認めてもらえるそうです。 | |||
この人達が巡礼しているのかどうか知りませんがともかく自転車が多かったです。 | |||
皆さん、この人達は何をしていると思いますか?ここはガヴァルニーへ行く途中の町ルルドです。ハンディキャップのある人達がミサの為に行列を作っているのです。 | |||
一台ずつを見ると、このようにボランティアが引いて歩いているのです。 | |||
ここルルドは聖母マリアがベルナデッタという少女を通じて、いろいろな奇跡を起こしたというキリスト教の聖地で、ピレネーのまわりには教会、要塞、聖地、などなどがいっぱいでした。 | |||
ルルドのローソク行列の先頭です。 | |||
そしてハンディキャップの人が続き、 | |||
一般の人が続きます。 | |||
ピレネーはガヴァルニー大渓谷だけでなく、たくさんのハイキングコースがあります。別のコース、オルデサ国立公園の入口です。ここはスペインです。 | |||
この日の行程は16.6km、良く歩きました。 | |||
まわりの花に助けられて何とか歩ききりました。 | |||
頑張った日は良い事があるのです。町のバーの入口で。 | |||
実はこのドイツから来たという若者達が飲んでいたシャングリラをご馳走してくれたのです。 | |||
この日は自由夕食、自分達で好きに食べて良いのです。トーチャンが村一番のレストランを予約してジビエ料理をおごってくれました。これはカモ肉です。 | |||
これはトーチャンのシカ肉です。こっちの方がおいしかったです。 | |||
ところで、スペインとフランスの国境、ピレネーの峠をいくつも越えましたが、自転車の多さに驚きました。これはとある峠にあった自転車のモニュメントです。ピレネーを遠望して、その大きさは大変なものです。 | |||
そこへ現れたおネーさん、何と御年70才だそうです。 | |||
そこへ相方が到着して、我家の相方まで入ってしまって… | |||
この方々6~7人のグループで、サポートカーがいて、大西洋から地中海を目指して2週間かけて25の峠を越えているのだそうです。平均年齢70才ぐらい。 | |||
同じ峠で出会ったドイツ人夫婦、途中列車にも乗るけどドイツのボンを目指しているとか。 | |||
私達も47都道府県は自転車で完走し、第二部の世界遺産の旅も今回で50回になりました。とりあえず自分達で乾杯。 | |||
世界遺産の旅も今回で50回目になりました。2年前にスイスから始まって、もう50回。早いものです。世界遺産の中で自然遺産は私達不勉強な夫婦にも分かりやすいのですが文化遺産となると、歴史、宗教、地理、などなどの知識がないとすぐには分かりません。帰って来てから、写真、パンフレット、インターネットなどを照らし合わせてこの135を書くとナールほどと思う事がたくさんあります。行く前にこのくらい予習して行けばもっと楽しいのかもしれません。でも、そんなに知ってから行くとガイドにきらわれてしまうかもしれませんネ。知らない所を見られるし、素敵な自然を感じられるし、おいしい物を食べられるし、まだまだ続けます。100回を目指しますか。おつきあい下さい。 | |||
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