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第26回 広島、岡山、兵庫(後編、香川~兵庫) その2

出港です。
フェリーから見ると、小豆島の赤肌けた斜面の理由もわかり、納得してみることが出来ました。
  小豆島と姫路の中間あたりにある島は、全山採石場のようでした。
瀬戸内の島はほとんど採石しているのでしょうか?
1時間半ほどで姫路港に着きます。
姫路港フェリーターミナルはガラガラというよりも誰もいません。どっちが駅の方か尋ねる人もいませんでした。
ようやく、お弁当屋さんで方角を聞いて運河沿いの駅を目指して真面目に走りました。
とても分かりやすい道でした。
教わった道が多分旧道だったとみえて、かなり古い家もありました。
姫路駅まであと10kmあたりで前方に黒い雲。
不吉な予感です。ここからは降っても走らなければなりません。
午後から雨の予報通り。
姫路駅が見えて、駅周辺に来たところで、ポツポツと来ました。間一髪セーフ!!でもって早速町に繰り出したのです。
みなさんANAの機内誌、"翼の王国"ってご存知ですか?
行きの広島便でこの中に姫路の良さげなお店が載っていたのです。
トーチャンの勘も当りますが、今回はこの記事で"ミーハー"をやってみました。
探し当てたお店で食べた一品、"莫久来(ばくらい)"です。ホヤとコノワタの塩辛を和えたものです。珍味中の珍味というべきでしょうか、トーチャン好み。
タコのホイル焼き、明石のタコは抜群でした。
  極め付きはサーロインステーキ。これで二人分です。
いつもは生ものが多く、肉はあまり食べないのですが、自転車旅で体を使った後は肉がほしくなることもあります。
お店の人が美味しく焼いてくれます。
自転車の旅。
私の一番好きなのは、自分で何もしなくとも美味しいものがいただけて、後片付けもしなくて良くて、全く文句はありません。
トーチャンはいつも何にもしないし、後片付けもしないし、大して違わないでしょうけどね。出てくるものが全く違う、とのことです。

 自転車旅の印象を左右するのは、"天気"、"景色"、"交通量"、"坂道"、"食べ物"などいろいろありますが、とても重要なことに、"出会った人々の印象"があります。
 今回は人の親切さが心を温めてくれました。雨の中、袋に入れた自転車を運ぶ台車を貸してくれた酒屋のおばさん。濡れている私たちに、忘れ物だからと、わざわざ傘を貸してくれた観光案内所の人。道を聞くと、食事中だったのに手を止めて外へ出て来て教えてくれたお弁当屋さんのご夫婦。この季節の冷たい雨も気にならなくなるような温かい人々に出会いました。瀬戸内の人々は良い人々です。瀬戸内の食べ物のおいしさも際立っていました。食べ物紀行のようになってしまいました。普段の食生活が貧しいもので、ついつい書いてしまいました。
 自転車にも慣れてきて、苦しさよりも楽しさを感じるようになってきました。最初の頃だったら途中で降りていたような坂道もあまり苦にならなくなりました。あと20kmなんて言われるとホッとするようになってきました。景色を楽しむ余裕も出てきたような気がします。くたくたで食欲がないなんてことは全くありません。
 皆さん、自転車の旅は楽しいですよー。ほんのちょっとの勇気があれば誰にでもできるようになると思います。私にもできましたし、私がこんなに楽しめるようになってきたのですから。
 寒くなってきたから、温かい支度をして、残り頑張っていきたいなー、、、ねえ?トーチャン!

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