自転車旅の醍醐味は自由度の高さだと思います。自転車は予約もいりませんし、路線も決まっていません。雨が降りそうなら自転車たたんで袋に入れて列車に乗ることも可能です。気に入った景色の所があれば満足できるだけとどまることもできます。疲れたらショートカットもできるし、時間が余れば予定外の所まで足を伸ばすのも簡単です。でも、ちょっとの技術と、多少の経験と、ある程度の体力と、一番大切なのは始めるきっかけと、やろうと思う勇気が必要かもしれません。 私は幸いにトーチャンがきっかけを作ってくれました。そのきっかけに乗る勇気はあったのでしょうね。体力はもともとありました。技術は段々ついてきた気がします。経験はこれだけ乗ったのですから、出来てきたと思います。楽しいに決まってますよね。 |
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では楽しむための技術編。 |
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これが後ろのギア。写真では小さい方から2枚目に入っています。 前が真ん中、後ろが2枚目ぐらいの組み合わせが、平地を走るとき、私にはちょうど良いのです。 |
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上り坂になると、前のギアを小さく、後ろのギアを大きくすると軽くなり楽に走れます。 この組み合わせは軽くて楽なのですがスピードは出ません。 坂道の斜度によって前後のギアの組み合わせを調節して自分の力にあったギアを選ぶわけです。 |
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では、楽しんでいる経験編。このギアをチェンジするにはハンドルの両側についているレバーを操作します。「上り坂でこのくらいの斜度であのくらいの距離だったら、前は真ん中で、後ろだけ大きくすれば登り切れるな、、、」とか、「あの辺から坂がきつくなるから今から早めに前を小さくしておいた方がいいな、、、」とか。 | |||||
判断がなかなか口でいうのではわかりません。やはり何度も何度も苦しい思いをして、体で覚えないと、、、、。なぁーんって。私ってベテランみたいですね。 ブレーキレバーの内側についているのがギア用のシフトレバーです。見えますかね? |
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さてお待ちかね体力編。 出来るだけ早く宿に着く日程を組み、お風呂に入って、そこらで一休みすると体力はみるみる戻ります。明日の元気を養うのです。どうやって養うかは人それぞれです。 広々とした場所でごろごろなんてのが私には一番です。 缶なんて映ってませんよね? |
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小豆島で泊まった宿はお遍路宿です。夕食はお遍路さんと一緒です。般若心経を唱和したり、先達が講和したり、食べ始めるまでが大変でした。 | |||||
さて、それでは後編の始まりです。 玄関にあった自転車の横の見慣れない箱、なんだと思いますか? |
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お遍路さんの杖立でした。 | |||||
今回の旅で一度だけ2食付、夕食の献立です。 豪華ではありませんがとてもおいしかったです。お遍路さんと同じメニューです。 |
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翌日は、午後から雨の予報です。 海の向こうの目的地姫路方面は嫌な雲に覆われていました。「早く出よっ!!」 |
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お遍路さんも杖をもって出発です。 | |||||
四国札所めぐり88ヶ所というのがあるのは知っていましたが、小豆島だけで88ヶ所の札所があるのは初めて知りました。 そういえばあちこちに弘法大師の像が立っていました。 |
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ところで、お遍路さんは”同行二人”と書いた白装束で歩いていることがありますが、この同行二人のあと一人は誰でしょうか? これが弘法大師なのだそうです。”行くも帰るも留まるも我は大師と二人なりけり”なのだそうです。知りませんでした。 |
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山は花崗岩で、採掘は昔は多くの命と引き換えたのだろうと想像します。 姫路行きのフェリーの発着所福田港までの間に今でもいくつもの採石場があります。 |
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大阪城の石垣にも使われたそうですが、関西空港の埋め立てや、羽田空港の拡幅工事にも使われたそうです。 | |||||
最近では東北の復興用にも使われているそうです。 関東や東北ではあまり適当な石が採れないそうです。 |
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小豆島は採石場だらけです。オリーブの木はあまり見ませんでした。島の場所によるのでしょうね。 | |||||
40年前くらいに小豆島へ来たことがあるのですが、オリーブだらけだった記憶があります。 今回はあの時と全く別の辺りを走ってきたのだと思います。小さな社も石造りでした。 |
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だんだん空が怪しくなってきました。 姫路港から駅近くの宿まではおよそ15km、雨の来ないうちに着きたいものです。 |
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福田港フェリー乗り場。 誰もいないし、船もありません。出港予定時刻まで1時間なのに大丈夫かと心配でした。 |
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こんな時の自転車は便利です。 歩いてはとても行かれない84番札所まで足を延ばせました。 |
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ここでも石だらけでした。 まず石で組んだ井戸です。 |
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石だらけのお墓のピラミッド。 | |||||
石の杖立。 フェリーの出港まで自転車で町を見て回れました。 |
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姫路行きのフェリーは気の毒になるほど空いていました。自転車が一番最初に入れました。 昨日、日生から大部までのフェリーで一緒だったバイクと、またであってしまいました。 |
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