トライアスロン サポートライダーの疋田浩気選手による商品インプレッションをお届けします。・・・・・・・・・続きはタイトルをクリック! ">

商品情報

【FELT インプレッション】

疋田 浩気 選手 商品インプレッション
 今回のインプレ商品:
product name FELT AR FRD

これまでクロモリ~アルミ~カーボンと10台以上のロードバイクに乗ってきたが、今回初めてのエアロロードバイクに乗ることになり、その乗り味が非常に楽しみで仕方なかった。供給していただいてから1ヵ月間、様々なコースでトレーニングを重ね、概ねバイクの性格をつかめた。今回は項目に分け5点満点でインプレッションをする。

①高速巡航性…5点
 乗り始めるとすぐに感じ取ることができるが、比較的簡単に35km/hくらいのスピードが出せる。これは全面投影面積が小さいことに加え、全てのフレーム部分とフォークにエアロ効果を引き出す工夫がなされているからである。パイプ状チューブのフレームでは空気の壁を絶えず押しながら走るのに対し、AR FRDは絶えず誰かのスリップストリームに入っている感覚が味わえるだろう。ゆえにスピードを維持しやすくなるのは当たり前で、向かい風区間でも楽に乗れる。



②ヒルクライム(上り性能)…5点
STIレバー、前後ディレーラー…SHIMANO ULTEGRA Di2
前後ブレーキ、クランク…SHIMANO DURAACE7900 10S
ハンドル、ステム…3T サドル…fi’si:k vitesse k:ium
ホイール…CEEPO 27インチ
重量…6.7kg(ペダルなし)

更なる計量パーツ・ホイールに交換すれば6kg台前半になってしまう。エアロロード系のフレームが他社でも生産されるようになってきたが、どれも1000~1100gくらいの重量があり、軽さを求めるライダーからは敬遠されやすい。しかし、AR FRDは違う!特に高いスピードで上り切れる5%くらいの峠であれば、空気抵抗の低さがプラスされて気持ちよくスピードを維持しながら登れるだろう。


③ダウンヒル(下り性能)…4点
 下りでもいわゆるオンザレールを感じることができる。ハンドリングも軽快なので切り返しが必要な峠の下りでも攻めていける。しかし、ゆえにテクニックの無いライダーが下るとややスピードオーバーになってしまうかも?という不必要な思いやりを盛り込んで(笑)厳しすぎる評価の4点とした。

④コーナーリング…4点
 エアロフレームを全く感じさせないコーナーリングができる。フレームが偏平な分、前輪~後輪までを「一枚岩」でコーナーに入っていく感覚であれば60km/hでコーナーリングしても全く恐怖感は感じない。 4点としたのはFシリーズとの棲み分け。コーナーを攻める私をさらに攻める気にさせてくれる!

⑤加速(ダンシング、スプリント性能)…4点
 フレーム形状上、バイクを大きく振るようなダンシングにはやや向いていない。それよりは軽めのギアで小刻みに振る方が気持ちよく加速してくれる。BB周辺のボリュームは申し分ないので、スプリントに関してはバイクをしっかりと固定させて、踏力をしっかりと真下にかけるようにすると良い。


⑥衝撃減衰性…5
 ゴールデンウィーク中に行ったチーム合宿の最終日に行った340kmのロングライドでは、200kmを過ぎたあたりから絶好調になり、峠のヒルクライムや平地のスプリントを制することができた。100km以上のロードレースはもちろんのこと、トライアスロンでは確実に疲労を軽減して、ランに力を発揮できるだろう。

⑦汎用性…5点
 AR FRDの特徴の一つとして「シートポスト」があり、前後を入れ替えることができる。写真のようなロードポジションであれば72.5度、逆に付け替えれば78.5度になる。ドラフティングレースだけでなく、ミドルやロングも出るトライアスリートはバイクを2台以上持つか、もしくはロードバイクにDHバーを装着して渋々?ロングのレースを走るしかなかった。 しかしAR FRDであればシートポストの向きを入れ替えるだけで簡単にロード、TTポジションに変更することができ、1台で2役をこなしてしまう。 2台購入することを考えれば、非常に高いコストパフォーマンスを発揮していると言える。 また、カラーリングはシックなマットブラックなので、バーテープやサドルなどのパーツを変えればいろいろなカラーのバイクを楽しむことができる。「世界に1台の自分バイク」を作り上げるのも面白いだろう。


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