このロードバイクは12年モデルのカタログが届いたときからディテールや部品スペックから見るとリーズナブルな価格に見惚れてしまった。
　カーボン・ホワイト・イエローの特徴的な配色、ヘッドチューブに配したGTのウィング、フレームとフォークの一体感を彷佛とさせるカラーリング、無骨なヘッド周りからシートチューブへと傾斜し、細くなっていくトップチューブなど、実車を完組みしてからもロードレーサーとしての見た目のスピードを実感する一台だ。
　近所の山道を試走しようと漕ぎ出してみると、走りが驚くほど安定し、坂に入ってもなお、その安定した走りには感嘆した。
　また、登り坂が緩やかになったときの加速もよく、フレームの質が、滑らかにスピードを出すことに繋がっており、山道の荒々しいアスファルトの凸凹が乗り手を煩わせることは無かった。
　さらに、このロードバイクはシフト周りにDura-Aceを使用しており、かつフルカーボンで重量6kg、価格40万という最高のバイクなのである。