今回、初めてカーボンフレームの自転車で走らさせていただきました。まず、思ったことは最初ペダルを踏み出した瞬間がとにかく軽いと感じました。そして、グングンとスピードにのっていく感じで感動しました。にやけちゃうほど楽しくなってしまいました。空気抵抗を考えたフレームはさすがだなと思いました。このFELT AR5を見た瞬間の率直な感想は「この自転車すっごくカッコイイ!!」と思いました。以前から、カタログで見ていてARシリーズが気になっており、今回はAR5を選択させていただきましたが、やっぱりカッコイイ!!これは、まさに一目惚れといったところでしょうか。性能重視だけれども、見た目や形から入っていってしまいました。
　早速、乗らせていただきましたが、とても快適に乗ることが出来ました。と、いってもまだちょっとの距離しか乗っていませんが…（苦笑）この自転車で、近くのサイクリングコースで風をきって走ったらすごく気持ち良く走ることが出来るんだろうなぁと思いながら走っていました。初めて、カーボンフレームの自転車に乗ってみた訳ですが、良いです◎この自転車をベースにいろいろカスタムしていくのも良いと思います。見て楽しい、乗って楽しい自転車だと思いました。

　今回は千葉四街道から東京都江東区木場往復80kmをメンバー3名でFELT AR5を試乗してきました。 これまでFELT F1、RIDLEY NOAH、CIOCC（クロモリ） 、を乗り継いできましたがそれぞれにフレームの特性で乗り味に個性がありますので、これらの先入観は全く頭から外しての試走に心がけたつもりです。
　第一印象はトライアスロンバイクを長年手がけたジム フェルトの魂を感じさせる、フレームのフォルムに感動しました。フレーム形状から空力特性の良さも影響していると思いますが、ダントツに軽い出足、キビキビした巡航、加速感のストレスフリーの走行感には驚かされます。分厚いダウンチューブから受ける印象はかなりハードコアですが、実走での硬さは全く感じることは出来ません。おそらくトライアスロンバイクの開発がチョイスされているものと思われます。
　お世辞ぬきでAR5がNO1のバイクです。価格のコストパフォーマンスもグッドです。2012年 店長おすすめバイクの1台にかかげたいです・・・・・・。

　私は以前、カーボンフレームのロードバイクを使用していましたが、フレーム剛性に不満があり、現在スカンジウムのフレームを使っています。スカンジウムのフレームは、とにかく硬く高剛性で、パワーをしっかり受け止めてくれスムースに高速域まで加速してくれる。そしてハンドリングの素直さ。不満は衝撃や振動。長時間走っていると手や腰が痺れがハンパじゃない。スカンジウムフレームのいい所に、カーボンフレームの衝撃・振動吸収性が加わったらなあ・・と常に思っていました。まあ、ハイグレードのカーボンフレームを買えばいい話ですが・・
FELTのカーボンフレームは良いと聞いていたので、今回AR5を選択してみました。ZシリーズやFシリーズと悩みましたが、見た目のインパクトと、当店のユーザー層の購入金額を考慮しました。
試乗は当店の近くの多摩湖自転車道で行いました。あいにくこの日の路面状況は悪く、雨上がりで濡れており、落ち葉や苔も多く滑りやすい状態でした。選択したAR5のサイズは510mm。（当方の身長は170ｃｍ）　思ったよりもコンパクトで、ポジションも微調整でOK。カタログのジオメトリー表を確認すると、F・Zシリーズの中間の寸法。
AR5を漕ぎ出してみると、カーボンバイクらしいソフトな踏み心地。脚に力を込めペダリングをすると、グングンと加速をしていきます。以前使用していたカーボンフレームは高速域に達すると、直進安定性が悪くなり、片手を離してボトルを手に取る事も怖くて出来ない物でした。AR5は直進安定性は思ったより強く、余計な神経を使わなくていいですね。踏み心地はスカンジウム程のダイレクト感は無いものの、適度な踏み心地で力を確りと受け止めてくれます。衝撃・振動吸収性も良く、ハンドリングもとても素直。
多摩湖入り口に入り、初めの上り坂でダンシングをするとリズミカルに動き、多少力任せでリズムが狂っても大きくぶれず、それなりのラインで走れます。路面状況が悪く、タイヤも新品という事もあり、所によっては抑えた走りでしたが、下りでも振られることも少なく安定してます。西武ドーム付近の緩やかな下りの直線では一気に加速していき、ちょっとした段差でもフレームが衝撃を緩和してくれるのでペダリングに集中できました。
多摩湖の外周路を数週走り終えると、スカンジウムに比べて脚の疲労や手の痺れが少なくまだまだ走れそうでした。今回の試乗で、路面状況が悪いのにもかかわらず、AR5の安定した走りを体験できました。
気になる所は、シフトワイヤーのアジャスターをハンドル周辺に装備していただきたい。理由は色々とあると思いますが、一般ユーザーが使用するならば必要かと。あと、ホイール。価格での仕様で仕方ないと思いますが、重さや剛性が少し気になりました。まあ、後々交換したカスタムを楽しんでいただけたらと思いますが。でも、このホイールで十分楽しめると思います。